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04資料1-2 9価 HPV ワクチンの定期接種化に係る技術的な課題についての議論のまとめ (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00024.html
出典情報 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第49回 10/4)《厚生労働省》
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チン接種が 712 万円/ QALY(※)、9価 HPV ワクチン接種が 420 万円/ QALY となっ
た。4価 HPV ワクチンを比較対照とした9価 HPV ワクチンの ICER は 228 万円/
QALY であった。
(※)QALY:質調整生存年。生存年数 LY を1点満点の QOL 値で重み付けした数値で、費用対効果評価の効果指
標として一般的に用いられる。一般的に、費用対効果の基準値は1QALY 獲得あたり 500-600 万円と言われてお
り、これを下回ると「費用対効果が良好」とされる。

 このように、9価 HPV ワクチンは4価と比較して、接種費用が高い前提であって
も、費用対効果に優れているという結果となった。


仮に定期接種のワクチンとして用いることになった場合に検討を要する論点
(1) 対象者の年齢について
<小委員会での議論のポイント>
○ 従来の定期接種である2価・4価ワクチンの対象年齢(小学校6年生から高校 1 年
生相当)および、キャッチアップ接種の対象年齢(平成9年度から平成 17 年度生まれ)
を考慮した上で、総合的に9価ワクチンの対象年齢の検討を行う必要がある。
○ 海外で広く実施されている2回接種における対象年齢(9歳から 14 歳)も参考にし
つつ、今後の議論を進めていく必要がある。
○ 9価ワクチンの対象年齢について、技術的な観点からは、現在の定期接種の対象(小
学校6年生から高校1年生相当の学年の女子)から9歳程度に引き下げたり、26 歳程
度に引き上げたりしても、特段の懸念はない。
 9価 HPV ワクチンの臨床試験成績
海外での臨床試験(北米・ヨーロッパ中心に、ワクチンの接種回数を3回から
2回に減らした場合の、9価 HPV ワクチンの免疫原性)において、最後のワク
チン接種から4週後の血清抗体価を比較すると、2回接種された9-14 歳の男女
の幾何平均抗体価は、3 回接種された 16-26 歳の女性に比べて同等又はそれ以上
であった。
国内での臨床試験(9-15 歳の日本人女性(100 人)を対象とした、9価 HPV ワ
クチンに対する免疫原性の報告)において、3回接種により、被接種者の 100%
が、ワクチンのカバーする HPV 型に対して抗体陽性であり、血清抗体価レベル
は、16-26 歳の日本人女性を対象とした試験と同等であった。
 海外の予防接種プログラム(NIP)における対象年齢について
各国の HPV ワクチンの定期接種スケジュールにおける対象年齢について、2019
年 12 月 31 日時点(2020 年 10 月 1 日報告)で NIP 導入済みの国のうち、定期接
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