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医療機関の経営改革に向けた規制緩和 本文 (7 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.doyukai.or.jp/policyproposals/2026/260610.html |
| 出典情報 | 医療機関の経営改革に向けた規制緩和(6/10)《経済同友会》 |
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この変化に対応し、誰一人取り残されない医療提供体制を実現するためには、急性
期志向から柔軟な経営モデルへの転換が必要である。
(1) 地域医療を担う中小病院の役割転換
こうした医療ニーズの変化に対応し、地域のセーフティネットを死守するために
は、中小病院を高度急性期病院からの患者受け入れや在宅生活を支える拠点へと大
胆に機能転換させ、地域社会を救う「資産」へと再編することが不可欠である。
この転換を支える基盤として、医療DXによる徹底した効率化を断行すべきである。
具体的には、クラウド化やAIの活用により、間接業務を大幅に削減し、限られた医
療スタッフが本来の専門業務に集中できる環境を整える必要がある。DX化によるコ
スト改善と生産性向上は、病院の自助努力を支える必須の基盤であり、診療報酬に
過度に依存せず、地域のニーズに即した柔軟な経営モデルへと進化させるための最
優先事項である。
(2) 総合診療医の育成
多疾患併存(マルチモビディティ)の高齢者に対応する包括的ケアを地域に根付
かせるためには、総合診療医の存在が不可欠である。しかしながら、総合診療の専
攻医は年間9,000名の新卒医師の3%にしか過ぎない。このため、他の臓器別専門医
から臨床範囲を広げるリカレント型総合診療医の育成に力を入れるべきである。
現状、総合診療医の育成は大学や診療所が中心となっているが、外来、入院、訪
問の機能を持ち、実際のケアの最前線である中小病院を育成の場として活用すべき
である。理事長や院長個人の能力にのみ依存する旧来の経営体制を打破し、近代的
なガバナンスを構築するためには、現場の状況を経営の論理へと翻訳できる能力を
備えた医師の確保が、組織改革と収益性向上の鍵となる。
したがって、総合診療医育成のためのプログラムを再設計・拡大展開し、高度な
全身管理能力とともに組織管理能力を統合的に育成することで、経営難に苦しむ中
小病院を地域社会のセーフティネットを支える強固な「資産」へと再生すべきであ
る。
Ⅳ おわりに
将来にわたって医療の質や地域医療の維持を図るためには、卓越したガバナンス
と優れた経営力を持つ医療機関を増やすことが必要であり、そのためにはより経営
の自由度が高く、投資に必要な原資を得るために営利性の高い事業も実施可能な環
境を整備と人材育成が必要である。これらの規制改革の実現に向けて、政治的意思
決定者や政府内の各検討会議に働きかけていく。また、ステークホルダーとの対
話・協議や、世論を形成するための広報活動などのさまざまな取り組みを続けてい
く。その活動においては、同じ考えを持つ有志とも適宜連携し、民間として規制改
革を牽引していきたい。
以上
6
期志向から柔軟な経営モデルへの転換が必要である。
(1) 地域医療を担う中小病院の役割転換
こうした医療ニーズの変化に対応し、地域のセーフティネットを死守するために
は、中小病院を高度急性期病院からの患者受け入れや在宅生活を支える拠点へと大
胆に機能転換させ、地域社会を救う「資産」へと再編することが不可欠である。
この転換を支える基盤として、医療DXによる徹底した効率化を断行すべきである。
具体的には、クラウド化やAIの活用により、間接業務を大幅に削減し、限られた医
療スタッフが本来の専門業務に集中できる環境を整える必要がある。DX化によるコ
スト改善と生産性向上は、病院の自助努力を支える必須の基盤であり、診療報酬に
過度に依存せず、地域のニーズに即した柔軟な経営モデルへと進化させるための最
優先事項である。
(2) 総合診療医の育成
多疾患併存(マルチモビディティ)の高齢者に対応する包括的ケアを地域に根付
かせるためには、総合診療医の存在が不可欠である。しかしながら、総合診療の専
攻医は年間9,000名の新卒医師の3%にしか過ぎない。このため、他の臓器別専門医
から臨床範囲を広げるリカレント型総合診療医の育成に力を入れるべきである。
現状、総合診療医の育成は大学や診療所が中心となっているが、外来、入院、訪
問の機能を持ち、実際のケアの最前線である中小病院を育成の場として活用すべき
である。理事長や院長個人の能力にのみ依存する旧来の経営体制を打破し、近代的
なガバナンスを構築するためには、現場の状況を経営の論理へと翻訳できる能力を
備えた医師の確保が、組織改革と収益性向上の鍵となる。
したがって、総合診療医育成のためのプログラムを再設計・拡大展開し、高度な
全身管理能力とともに組織管理能力を統合的に育成することで、経営難に苦しむ中
小病院を地域社会のセーフティネットを支える強固な「資産」へと再生すべきであ
る。
Ⅳ おわりに
将来にわたって医療の質や地域医療の維持を図るためには、卓越したガバナンス
と優れた経営力を持つ医療機関を増やすことが必要であり、そのためにはより経営
の自由度が高く、投資に必要な原資を得るために営利性の高い事業も実施可能な環
境を整備と人材育成が必要である。これらの規制改革の実現に向けて、政治的意思
決定者や政府内の各検討会議に働きかけていく。また、ステークホルダーとの対
話・協議や、世論を形成するための広報活動などのさまざまな取り組みを続けてい
く。その活動においては、同じ考えを持つ有志とも適宜連携し、民間として規制改
革を牽引していきたい。
以上
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