よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


○個別事項(その6)について-2 (61 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00123.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第500回  11/26)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

自殺対策等に係る課題と論点
【孤独孤立等に伴う精神的な疾病や早期の自殺対策について】
・ 精神的な課題を有する方が医療につながりにくいとの問題意識から、メンタルヘルスの問題をプライマリケアの中で取り扱う枠組みとして、WHO
はintegrating mental health into primary careという概念が、英国ではBringing together physical and mental healthという概念が提唱されている。
・ 働き盛りのうつ自殺予防対策として「富士モデル事業」が実施されており、自殺と関係の深いうつ病の早期発見・早期治療システムの構築を行っ
ている。
・ 具体的には、不眠の症状からうつ病の気づきを促す「睡眠キャンペーン」と、不眠が継続している働き盛り世代男性をかかりつけ医・産業医から
必要に応じて精神科医へとつなげる「紹介システム」の2本の柱から成り立っている。
・ 「かかりつけ医うつ病対応力向上研修会」(日本医師会)等、自殺予防等に関連した各種研修が実施されている。

【救急現場における自殺対策について】
・ 救命救急センターに搬送された自殺企図等による重篤な患者を、患者等からの情報等に基づき、精神保健指定医等が診断・治療を行った場合
の評価が平成20年度診療報酬改定において新設された。
・ 精神自殺企図後の患者に対する継続的な指導の評価として、救急患者精神科継続支援料が平成28年度診療報酬改定において新設された。
・ 自殺企図患者に対して、精神科対応が行われると、精神科対応が行われなかった群に比べて、自殺の企図・再企図の間隔は増加する傾向に
有り、さらに、面接が3回実施された群で有意な効果が確認された。
・ 自殺未遂患者への対応には「救急外来(ER)・救急科・救命救急センターのスタッフのための手引き」が、現場でのフローチャートとして、精神医
学的評価と精神科関連ソーシャルワークや精神保健福祉士等の役割についても明記されており、それらを併せて行うことが想定されている。

⃝ かかりつけ医等を通じ、孤独孤立に伴う精神的な疾病等に対し、普段からの関係構築や、その連携を踏まえた診
療を実施することに係る評価について、自殺予防の観点も踏まえつつ、どのように考えるか。
⃝ 救急現場における自殺企図者に対する精神科医による診断・治療介入と、その後の継続的な支援をさらに適切に
実施していく観点から、その評価の在り方について、どのように考えるか。

61