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○個別事項(その6)について-2 (47 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00123.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第500回  11/26)《厚生労働省》
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自殺に至る恐れのある精神疾患②
○気分障害や統合失調症は、治療を受けている者でも有意に自殺率が高い。

■気分障害
•うつ病で入院した患者を長期追跡 (Angst, 1999)
–全死因による死亡率が一般住民の1.4〜2.5倍高い
–自殺死亡率は一般住民の8〜35倍高い
•観察集団によるうつ病患者自殺率の違い (Bostwick, 2000)
–地域の一般住民:
0.5% 以下
–うつ病患者(外来・入院の混在) 2.2%
–うつ病患者(希死念慮のない入院)
4.0%
–うつ病患者(希死念慮による入院)
8.6%
•自殺企図を行ったうつ病患者の自殺の危険率のメタ解析 (Hawton, 2013)
–うつ病で自殺企図の経験者の自殺の危険率 4.84倍
•躁うつ病患者自殺率のレビュー (Plans, 2019)
–自殺の死亡率は一般住民と比較して20~30倍

■統合失調症
•統合失調症患者の追跡研究61報告をレビュー (Palmer, 2005)
–4.9%が自殺で死亡
–ほとんどが病初期
•自殺の危険率 (Osborn, 2008)
–対照者と比較して10.99倍 (95%CI 7.61-15.85)
–全年齢で高いが、特に若年者で高い
出典:国立精神・神経医療センター精神保健研究所

山田光彦 提供資料を基に改変

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