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○入院(その4)について-2 (64 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00121.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第498回  11/19)《厚生労働省》
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療養病棟入院基本料に係る課題(小括)

(1) 総論
・ 療養病棟入院基本料は、平成30年度診療報酬改定において、20対1看護職員配置を要件とした療養病棟入院料に一本化し、医療区分2・3
の該当患者割合及び看護職員配置に応じた2段階の評価に見直した。令和2年度診療報酬改定においては、看護職員配置30対1の経過措置
を終了し、看護職員25対1の経過措置については、入院料を切り下げた。
・ 療養病棟入院基本料届出医療機関数・病床数のうち、経過措置(注11)を届け出ている病棟については、届出医療機関数・病床数ともに減少
していた。令和2年においても、引き続き減少傾向であるが、現に届け出ている医療機関・病床は存在した。
・ 経過措置(注11)を届け出ている医療機関について、満たせていない施設基準は「当該病棟のうち医療区分3の患者と医療区分2の患者との
合計が5割以上であること。」が最多であった。
(2) 療養病棟入院基本料における、入院料毎の患者の状態等について
・各入院料で、患者の主傷病名に差がみられた。最も多い主傷病名をみると、入院料1及び2においては、「脳梗塞後遺症」、経過措置(注11)に
おいては「廃用症候群」であった。
・ 医療区分2・3の該当患者の占める割合について、療養病棟入院料1では95%以上が最も多く、入院料2では50%以上55%未満及び75%以
上80%未満が多かった。経過措置(注11)においては、50%未満の病棟と50%以上の病棟が両方存在した。
・ 療養病棟の入院患者に行われている医療等に着目すると、入院料毎によって差が見られており、入院料1及び2ではリハビリテーションの過
去7日間の単位数は約5単位であったが、経過措置(注11)では約20単位であった。また、入院の理由について、経過措置(注11)では「リハビリ
テーションのため」が最多であった。
・ 1日当たりレセプト請求点数は、入院料1、経過措置(注11)、入院料2の順に高かった。リハビリテーションの点数について比較すると、経過
措置(注11)が最も高かった。
・ 療養病棟における、1日当たりのリハビリテーション単位数は、入院料1及び2と比較して経過措置(注11)において多かった。 入院料毎に平
均在院日数について、平均値及び中央値で比較すると、入院料1を届け出ている病棟が最も長く、経過措置(注11)を届け出ている病棟が短
かった。
・ 100床当たりの職員数を比較すると、「理学療法士、作業療法士、言語聴覚士」の数は、入院料1及び2と比べて経過措置(注11)で多かった。
また、看護師数は入院料1、経過措置(注11)、入院料2の順、看護補助者数は、入院料1、入院料2、経過措置(注11)の順に多かった。

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