前回の御議論のまとめ（３）

（注）主な御意見を事務局で整理したもの（御意見の趣旨を踏まえて一部文言を整理している場合がある）

◆ 「標準的なケース」の範囲について
新たな給付体系が射程に入れるべき「標準的なケース」をどう考えるか。
特に、多くのケースでは出産に伴い、軽微なものも含め何らかの医療行為（保険診療）が行われているが、これについてどう考えるか。
また、個室料やお祝い膳、写真撮影、足形、エステなど、「出産に付随する『サービス』（アメニティ）」に該当する部分について、
どう考えるか。
（主な御意見）
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出産をするという基本的なところについては、全ての妊婦に対して自己負担がないという形にすべき。

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保険給付の対象は、保険料負担者の納得感や保険診療との整合性も踏まえ、出産や母子の健康のために必要な範囲に限るべき。

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新たな給付体系の射程に入れるべき範囲は、妊婦の選択にかかわらずに提供されるケアサービスに限定すべき。

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これまで正常分娩に関わる費用は自由診療で行われ、各施設もそれに基づいてコスト構造が出来上がっている状況において、
これを踏まえた上で、各分娩施設が納得できる「標準的なケース」の設定をすべき。
正常分娩であっても分娩の経過は非常にばらつきが多く、標準的なケースを定義することは困難。

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出産は医療的な安全の確保とともに、助産師によるケアを通じて、妊産婦の不安を軽減し、安心・安全な分娩に導くことも重要。
「標準的なケース」の範囲には、分娩時のケアや入院・入所中の育児指導などの助産師によるケアも一定含めるべき。

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医療的な介入が不要のまま出産を終えられるための助産師によるケアや突然必要となる医療行為に適切に対応できるための人員・設備等
の体制については、「標準的なケース」の範囲に含めて考えていく必要がある。

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自宅等での出産を選択される方は一定数いる中で、自宅などでの分娩を望んでおられる方も念頭に置くことが必要。

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軽微な医療行為については、引き続き保険診療として請求すべき。その場合の妊婦の自己負担の取扱いについても検討すべき。

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高齢出産の増加により、医療的措置を必要とする出産が増えてきていることを考慮して、何が標準的かを考えるべき。

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無痛分娩については、実施施設に地域差があること、リスクやデメリットがあることを踏まえ、まずは安全に無痛分娩を提供できる
体制整備が必要であり、その上で保険給付の対象にするかどうかを慎重に検討すべき。

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お祝い膳やエステ等のアメニティに関しては、本来妊婦の選択で提供されるものであり、保険給付の対象外とすべき。

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アメニティ等に関しては、妊婦の選択による自己負担、医療保険でいうところの選定療養的な扱いという形にしてはどうか。

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個室料の扱いについては、全室が個室となっている施設も多くあるという現状も踏まえた検討も必要。

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アメニティ等の部分は、例えば付加給付や保健事業等、保険者の創意工夫に委ねるなども含めて考えていくべき。

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