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3 先進医療Bの総括報告書に関する評価について(別紙3-2)[1.8MB] (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00111.html
出典情報 先進医療会議(第149回 12/4)《厚生労働省》
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成する前に、カットオフ値を含めた骨子に関し、この領域の日本の Key Opinion Leader であ
る苛原 稔先生、齋藤 滋先生、藤原 浩先生、大須賀 穣先生と相談し合意を得ておりま
す。プロトコル作成時においては、本領域の専門家から構成されたプロトコル作成委員による
協議で臨床的観点からも妥当であると合意を得ております。このカットオフ値は先進医療 B
のプロトコル作成へ至るすべての研究の基本となる値であり、本研究結果から見ても有効性
を含め妥当な値と考えます。信頼性に関しては、すべて SRL 社による測定であり医薬品医療
機器等法に規定されているため品質管理は問題ないと考えております。

照会事項6
重症不妊症のうち、免疫異常が原因の割合はどの程度なのか 。
【回答】
原因不明の重症不妊症としてスクリーニングへ至った患者が 90 例で、Th1/Th2 スクリーニン
グ結果から治療対象となったのは 26 例(28.9%)で登録が完了しております。従って、30%程
度の割合であると考えます。

照会事項7
安全性評価期間が妊娠後 28 日までの観察のみだが、胎児奇形などの長期的影響が評
価されていないが、その点はどうなのか。
【回答】
厚生労働省が設置した【妊娠と薬情報センター情報ワーキンググループ委員会】での検討結
果に基づいて、シクロスポリン、タクロリムス、アザチオプリンの添付文書の見直しが行われ、
2018 年 6 月 26 日の第 3 回薬事・ 食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査
会にて審議され、2018 年に妊婦禁忌の記載は削除されております。
https://www.pmda.go.jp/files/000225266.pdf
このことからも、タクロリムスの催奇形性の懸念は低いということが分かります。
この先進医療 B のプロトコル作成時に、臨床的妊娠以降は出産(出生)までの観察研究を同
時に計画しており、2022 年 12 月より「タクロリムス治療により妊娠が成立した重症不妊症患
者を対象とした多機関共同前向き観察研究」(成育医療研究センター倫理課題番号 2022-

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