よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


総-3個別事項について(その6)入院から外来への移行 (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65672.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第625回 11/7)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

入院から外来への移行に係る課題と論点
【短期滞在手術等基本料3について】

短期滞在手術等の算定方法については、短期滞在手術等基本料をはじめ、複数の算定方法が混在している。

「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2㎝未満」及び「水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの」について、入院で実
施した場合の総請求点数は、病院の入院外で実施した場合の総請求点数よりも高かった。

また、これらの手術の入院内外での実施率に係る医療機関毎の分析では、入院外実施率が0%の医療機関が一定数みられた。

特に、白内障に対する水晶体再建術については、第 165 回社会保障審議会医療保険部会において、本邦では、OECD諸外国と比較して外
来実施率が低いことが指摘されている。

これらの手術について、「原則、外来で実施している」と回答した医療機関が入院で実施する理由としては、「臨床上、入院での周術期管理
を行う必要性が高いため」が最多であり、その具体的と理由としては、前者については、出血リスクの高い症例等が、後者については、「全
身麻酔を行う必要性が高い症例」等が挙げられた。

また、後者を全身麻酔で実施する理由としては、「臨床上、局所麻酔での実施が困難であるため」が最多であり、その具体的な理由としては
「認知症により安静を保つことが困難」といった回答が多くみられた。
【短期滞在手術等基本料1について】

短期滞在手術等基本料1については、令和4年度診療報酬改定において施設基準等の見直しを行った結果、特に診療所での算定回数が
著しく増加した。

一方で、短期滞在手術等基本料1の対象手術のうち、特に算定回数の多い「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2㎝未満」及び「水晶
体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの」の入院外実施率の前年度からの伸びについては、令和4年度診療報酬改定前後の
比較において、同程度で推移していた。

短期滞在手術等基本料1を算定する場合と短期滞在手術等基本料1を算定しない場合の手術実施月の総請求点数の差は、短期滞在手術
等基本料1の点数と同程度であり、短期滞在手術等基本料1が一部検査料等を包括して評価している一方で、包括評価による効率化の効
果は限定的であった。

【論点】
【短期滞在手術等基本料3について】
○ 短期滞在手術の外来移行を促す観点から、短期滞在手術等基本料の対象手術のうち、主として外来で実施される手術について、臨床的に
入院で実施する必要性が乏しいが入院で実施した場合の点数と、病院の外来で実施した場合との点数差を縮小する方向で見直すことについ
て、どのように考えるか。
○ 短期滞在手術等基本料3の対象手術を実施した場合の評価について、様々な算定方法が混在していること等を踏まえ、 病院がDPC対象病
院であるかどうかにかかわらず、短期滞在手術等基本料3を算定するよう見直すことについて、どのように考えるか。
【短期滞在手術等基本料1について】
○ 短期滞在手術等基本料1について、検査料等を包括した点数として設定されているが、短期滞在手術等基本料1を算定する場合としない場
合の手術実施月の点数の差等を踏まえ、診療の実態に見合った評価とすることについて、どのように考えるか。

10