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薬費-1創薬力向上のための官民協議会ワーキンググループ議論の整理 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65609.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 薬価専門部会・費用対効果評価専門部会 合同部会(第8回 11/5)《厚生労働省》
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水準を上げることが重要である。
Ⅲ.薬価関係
1.基本的考え方
○ 創薬エコシステムが循環的に発展していくためには、内外からの投資が継続する必要
がある。民間投資は経済合理性を踏まえて行われるものであり、将来的にも成長が見込
まれる市場であることや、医薬品上市後のリターン面の予見可能性及びイノベーション
への評価が重要となる。
○ また、内外からの投資を我が国に呼び込み、ドラッグ・ラグ、ドラッグ・ロスを解消
するためには、我が国の医薬品市場が、イノベーションが適切に評価されるものである
ことが重要である。また、各国の医薬品の価格に含まれるコストや保険・流通制度の違
いに留意しつつ、薬価の国際的な位置づけも踏まえ、他国と比して魅力度が劣らない市
場であるという評価を獲得することが重要である。
○ この観点からは、革新的新薬について特許期間中は薬価を維持し、研究開発コストを
回収しやすくして次のイノベーションへの再投資に繋げるということを基本的考え方と
していくべきである。その上で、後発品上市後は、後発品企業に安定供給等の役割を譲
った上で、先発品は原則として市場から撤退することが、目指すべき産業構造である。
○ 医薬品産業を日本の成長産業・基幹産業として位置づける観点からは、医薬品市場が
経済・財政と調和を保ち持続可能なものとしつつ、患者のニーズの多様化や新しい技術
の導入などに対応しながら、市場全体を活性化させることが重要である。
○ また、薬価制度の基本的な考え方として、革新的新薬と医療上の必要性の高い基礎的
医薬品等は薬価を維持しつつ、それ以外は実勢価により薬価を引き下げることとし、カ
テゴリー毎に価値を評価するという、カテゴリー別の薬価制度を導入すべきとの意見が
あった。
2.創薬イノベーションの推進について
① 革新的な医薬品の上市時の薬価について
○ 世界に先駆けて日本に上市する医薬品に関し、原価計算方式において算定される医薬
品については、原価の内訳の開示状況により薬価が影響を受けている。この点につい
て、主に以下のような意見があった。
・ イノベーションの評価や、収載後に明らかになった価値の評価も含め、再生医療等
製品など多様な医薬品の価値を評価する手法の開発と適用を検討していくべき。


「既存療法比較」における価値の検討や、医療機器で実施されている「チャレンジ
申請」類似の制度を認め、保険収載後のエビデンス集積により薬価の再評価を行うこ
となどが考えられるのではないか。
・ 費用対効果が大きく短期に社会的なリターンが見込める新薬については、正当な評
価と迅速な普及、保険財政への影響緩和を両立させるため、別途基金などを活用した
財政支援の枠組みが考えられても良いのではないか。
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