よむ、つかう、まなぶ。
入ー1 (104 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00278.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第8回 7/31)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
診療科偏在に係る現状と課題
【現状】
(外科の医師数と手術数について)
・外科の医師数の推移の内訳を見てみると、一般外科・消化器外科以外の全ての診療科で増加傾向にある一方で、一般外科・消化器外科は一貫
して減少しており、40歳未満の若手医師数では、全体的には2012年と比較し8%増加している一方で、若手外科医については、 2012年と比較し
7%減少しており、若手消化器外科医については、減少率がより大きく、過去10年間で15%減少している。
・時間外・休日労働時間が年1,860時間換算を超える医師の割合が高い診療科は脳神経外科(9.9%)、外科(7.1%)、形成外科(6.8%)、産婦人科
(5.9%)、 救急科(5.1%)であった。
・入院における臓器別手術件数の推移を見ると、食道・腹部の手術件数が最多であり、2020年に減少したものの、2015年以降増加傾向にある。
(診療科偏在の是正に向けた取組)
・令和6年12月にとりまとめられた「医師偏在の是正に向けた総合的な対策パッケージ」において、外科医師が比較的長時間の労働に従事している
等の業務負担への配慮・支援等の観点での手厚い評価について必要な検討を行うこととされた。
・外科医が1名以上いる病院と医育機関(3246施設)において、所属外科医師数が1~2人となる医療機関は全体の48.7%(1581施設)である一方、
外科医師数が6人以上の医療機関は21.6%(700施設)、10人以上と集約化されている医療機関は9.1%(294施設) であった。
・20万人未満の二次医療圏では、多くの医療機関の所属外科医師数※は6人未満であり、1施設あたり1~2人となる医療機関も半数程度みられ
た。
・所属外科医師数が1~2人の医療機関の多くは、年間の手術件数が100件未満であり、3~5人の医療機関でも、半数以上は年間手術件数が
500件に満たない。
・消化器外科領域の高度な手術の実施状況をみると、全医療機関の多くは年間の手術件数が40件未満である一方、大学病院ではより多くの手術
件数のある施設が多くなっており、特に大学病院本院のほぼ全てが80件/年以上実施している。
・がん手術を含む高度な手術の集約化による、様々な手術成績の向上や、勤務環境の改善事例が示されている。
・大学病院を含む一部の病院では、全国的に減少している消化器外科医など外科医の診療体制を維持するため、外科医等への処遇改善を実施し
ている。
【課題】
【診療科偏在について】
○ 消化器外科医の減少などの診療科の医師偏在について、働き方や教育体制、処遇などの様々な要因が指摘されてい
ることも踏まえ、現状やこれまでの取組をどう評価するか。
○ 高度な手術や医師の集約化によって、働き方改革の促進や一部の手術での手術成績の向上が見られるという報告が
あることや、各施設における手術件数や医師数の分布をどのように評価するか。
104
【現状】
(外科の医師数と手術数について)
・外科の医師数の推移の内訳を見てみると、一般外科・消化器外科以外の全ての診療科で増加傾向にある一方で、一般外科・消化器外科は一貫
して減少しており、40歳未満の若手医師数では、全体的には2012年と比較し8%増加している一方で、若手外科医については、 2012年と比較し
7%減少しており、若手消化器外科医については、減少率がより大きく、過去10年間で15%減少している。
・時間外・休日労働時間が年1,860時間換算を超える医師の割合が高い診療科は脳神経外科(9.9%)、外科(7.1%)、形成外科(6.8%)、産婦人科
(5.9%)、 救急科(5.1%)であった。
・入院における臓器別手術件数の推移を見ると、食道・腹部の手術件数が最多であり、2020年に減少したものの、2015年以降増加傾向にある。
(診療科偏在の是正に向けた取組)
・令和6年12月にとりまとめられた「医師偏在の是正に向けた総合的な対策パッケージ」において、外科医師が比較的長時間の労働に従事している
等の業務負担への配慮・支援等の観点での手厚い評価について必要な検討を行うこととされた。
・外科医が1名以上いる病院と医育機関(3246施設)において、所属外科医師数が1~2人となる医療機関は全体の48.7%(1581施設)である一方、
外科医師数が6人以上の医療機関は21.6%(700施設)、10人以上と集約化されている医療機関は9.1%(294施設) であった。
・20万人未満の二次医療圏では、多くの医療機関の所属外科医師数※は6人未満であり、1施設あたり1~2人となる医療機関も半数程度みられ
た。
・所属外科医師数が1~2人の医療機関の多くは、年間の手術件数が100件未満であり、3~5人の医療機関でも、半数以上は年間手術件数が
500件に満たない。
・消化器外科領域の高度な手術の実施状況をみると、全医療機関の多くは年間の手術件数が40件未満である一方、大学病院ではより多くの手術
件数のある施設が多くなっており、特に大学病院本院のほぼ全てが80件/年以上実施している。
・がん手術を含む高度な手術の集約化による、様々な手術成績の向上や、勤務環境の改善事例が示されている。
・大学病院を含む一部の病院では、全国的に減少している消化器外科医など外科医の診療体制を維持するため、外科医等への処遇改善を実施し
ている。
【課題】
【診療科偏在について】
○ 消化器外科医の減少などの診療科の医師偏在について、働き方や教育体制、処遇などの様々な要因が指摘されてい
ることも踏まえ、現状やこれまでの取組をどう評価するか。
○ 高度な手術や医師の集約化によって、働き方改革の促進や一部の手術での手術成績の向上が見られるという報告が
あることや、各施設における手術件数や医師数の分布をどのように評価するか。
104