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■令和8年度社会保障制度(診療報酬)の改定に係る要望説明資料 (6 ページ)

公開元URL https://www.dietitian.or.jp/news/information/2025/538.html
出典情報 令和8年度社会保障制度(診療報酬)の改定に係る要望書(7/2)《日本栄養士会》
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公益社団法人 日本栄養士会

要望Ⅱ
入院時食事療養費の引上げと嚥下調整食の特別食加算適用
(2)嚥下調整食の特別食加算適用
■「日本摂食嚥下リハビリテーション学会 嚥下調整食分類2021」に準拠して提供され
る嚥下調整食について、特別食加算(76円/食) 適用を要望する
●誤嚥性肺炎は在院日数の長期化2-2)や医療費の増加要因2-2)2-3)となることから、早期の栄養介入や適切な
食形態による予防的対応が極めて重要である 【表2】
すでに多くの医療機関で嚥下調整食の導入・提供が進められている
●嚥下調整食提供には、個別の栄養アセスメント、食形態の調整、必要に応じた補助食品の選定など、きめ細か
な支援が求められ、調理の人員や時間のみならずコスト面での負担も大きく2-7)2-8) 、提供にかかる実務負担
は診療報酬上で評価されていない 【表3】
●「日本摂食嚥下リハビリテーション学会 嚥下調整食分類2021」に準拠した嚥下調整食の提供は、嚥下機能や
栄養状態の維持・改善に加え、早期退院や在宅復帰などスムーズな栄養連携が可能となる2-11)
表2
表1 誤嚥性肺炎の有無による在院日数と入院医療費の比較

在院日数

誤嚥性肺炎あり
(n=45)
31.4日

誤嚥性肺炎なし
(n=45)
14.2日

入院医療費

1,448,120円

828,873円

表3
表2 普通食と嚥下調整食の1日当りの食材費比較

(95%信頼区間)
17.2日
(11.6日-22.8日)
619,247円
(396,985円-841,509円)

p値
p<0.001
p<0.001

中央値

IQR

普通食

n=895

764円

650-873円

最もコスト高の
嚥下調整食

n=417

840円

700-1,000円

高提供数の
嚥下調整食

n=417

785円

641-900円

出典:・小原仁.入院後に発症した誤嚥性肺炎の追加的医療費と在院日数:DPCデータを用いた観察研究.日本医療マネジメント学会誌:17(3),123-128,2016.
・上島順子,他.嚥下調整食提供に関するコストと課題ー全国病院アンケート調査報告ー.日本摂食嚥下リハビリテーション学会誌:28(2),67-78.2024より引用作成

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