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参考資料1_前回の専門委員会における (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58608.html
出典情報 社会保障審議会 福祉部会 福祉人材確保専門委員会(第2回 6/9)《厚生労働省》
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前回の専門委員会における委員からの主な御意見④
<Ⅲ 中核的な役割を担う中核的介護人材の確保②>


介護福祉士養成施設卒業者への国家試験義務づけを5年前に検討したときには、特定技能で5年間働けることはそれほど知られていな
かった。また、来年から施行される介護福祉士試験のパート合格制度もある。前回からは随分環境整備がなされており、これらをうまく活
用して、延長をしないということが考えられないか。専門職の質の担保から理解度を問うた上で資格を付与しているので、一生懸命努力し
て資格を取得することと残念ながら合格できないことの区別はあってしかるべき。

○ 国家試験の一元化によって、介護福祉士を取れば、こういうふうなかっこいい仕事・すごい仕事ができるんだというところが親に広がっ
ていくことによって、親が子供に勧めるのではないか。

○ 留学生たちが養成校に入って介護福祉士を目指す理由は、100%介護福祉士が取得でき、在留資格を取得できることが保証されていること、
奨学金制度があり5年間働けば返済が免除になることである。この環境が整っている状況で、留学生は安心して介護福祉士を目指せている。
特定技能制度やパート合格は大きな環境の変化であるが、経過措置を廃止した場合の影響は、出口よりも入口にある。多額のお金と時間を
かけて、在留資格が取れないかもしれない選択肢を取るよりも、違う在留資格に行く者が生じる、また、特定技能では奨学金の返済義務が
生じることになる。在留資格が取れるかどうか分からないとなれば、入学者は恐らく激減し、地域に養成校が1つもないという県が出てく
ることから、空白地には養成校を卒業した学生たちがいなくなるという未来も考えられる。


留学生の募集は地域格差が非常に大きい。少ない地域も留学生募集のために現地に行くなど努力をしているが、マッチング事業の中で留
学生を集められる環境をつくっていくにも時間が必要。合格率を上げることも時間がかかる。せっかく整ってきた環境を周知・理解しても
らって、入学者を維持していくためには、もう少し時間が必要であり、経過措置をもう一度延期していただきたい。

〇 国家試験の一元化については、附帯決議の中で、経過措置の終了に向けてできる限り速やかに検討を行っていくことが書かれている。経
過措置はあくまで暫定的なものであって、この間に養成施設の教育の質を上げ、合格率を高めていくことが必要と書かれている。テキスト
や教育の方法、それに伴う補助金などいろいろ対策が立てられた。合格率が外国人の方々でも100%に近い状況の学校も出ていれば、まだ
20%とか30%以下の学校もある。国家試験に合格しなければ介護福祉士になれない福祉系高校の卒業生たちの不公平感も高まっていく。そ
ういうことの議論もしていただきながら、延長をしない流れで考えていけたらと思う。
○ 経過措置については、終了して一元化が進むと確信していたが、いろいろ御意見があるようなので、しっかりと委員会の審議の時間が必
要。様々な介護福祉士、都道府県介護福祉士会の会長から、これ以上資格の価値を下げないでほしいと伺っている。

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