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資料4_及川委員提出資料 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58608.html
出典情報 社会保障審議会 福祉部会 福祉人材確保専門委員会(第2回 6/9)《厚生労働省》
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【各項目の考え方】
1 資格取得方法の一元化の完全実施
・ 資格取得方法の一元化(一定の教育プロセスや実務経験を経た後に国家試験を受験するという
形)は、介護福祉士の資質の確保及び向上のために必要として、平成19年の社会福祉士及び介
護福祉士法改正で定められた方向性であるが、4度の延期を繰り返し、約18年経過した今も、
完全実施に至っていない。
・ 資格制度の適正化を図り、真に信頼を得るための一元化の延期が重なることは、国民の信頼や
社会的評価、そして有資格者の誇りを損なわせている。
・ 介護分野の国家資格である介護福祉士の仕組みを、真に信頼いただける仕組みとすることこそ
が、真に優先させるべき課題である。
・ これまで、一元化を目指しつつ足下の人手不足等を勘案し先送りされてきたが、この間に人手
不足が解決したわけではなく、以上の状況を勘案したうえで、現状に区切りをつけるべきである。

2 准介護福祉士の仕組みの撤廃
・ 平成19年の社会福祉士及び介護福祉士法改正時に、養成施設卒業者のうち試験に合格してい
ない者に対する当分の間の措置として准介護福祉士の仕組みが構築された。
・ 准介護福祉士資格は、資格試験に合格していないことを証するものであり、信頼性に欠ける仕
組みである。
・ また、
「介護福祉士の技術的援助及び助言を受けて、専門的知識及び技術をもつて、介護等を
業とする者」と定義されているが、位置づけが曖昧であり、介護現場に混乱をもたらしかねない。
・ この仕組みは、養成施設卒業者への国家試験導入延期の影響により、令和4年4月に動き出し
ているが、現時点で、准介護福祉士の登録者はゼロ名である。
・ さらに、懸念されていた比国への影響も払拭されていることを踏まえれば、今こそ撤廃の判断
をするタイミングである。

3 現任・潜在介護福祉士の把握体制強化
・ 介護現場では、介護人材不足のなか、新規参入の促進は喫緊の課題であるが、介護職チームを
適切に機能させるために、中核的な役割を担う介護福祉士が欠かせないことを踏まえれば、介護
人材の確保策は、確保すべき人材ごとに具体的な計画とする必要がある。
・ そのため、介護現場で中核的な役割を担う介護福祉士のほか、介護福祉の専門人材、それ以外
の人材等の区分を定め、それぞれの必要数を定めつつ、現任の介護福祉士等の配置状況やスキル
等を正しく把握する仕組みが必要である。
・ 他方で、地域社会に目を向けると、地域住民には介護福祉にまつわる多様な課題(介護サービ
ス、介護技術、権利擁護等)があり、発災時には、避難所や施設・事業所において介護福祉のニ
ーズが生まれるが、いずれに対しても、介護福祉士の専門性は有効であり、当該専門性を活用し
た取組を推進できる枠組みが必要である。
・ また、その際、期待できるのが、地域に多数存在すると想定される潜在的な介護福祉士の存在
であるが、現行の介護福祉士等の届出制度は十分に機能しているとはいえず、機能強化が課題で
ある。
・ 以上を踏まえれば、有効な人材確保策を策定するためだけでなく、地域資源を有効に活用でき
る道筋とするためにも、現行の介護福祉士等の届出制度を、対象範囲を現任の介護福祉士まで広

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