（４）その他
国民が「親の介護」というライフイベントに向き合うタイミングにあっても、安
心して生活と仕事を継続できるようにする必要がある。
そのためには、地域住民が生活の中で必要となる基本的なスキルとして、一定の
介護知識・技術を習得できる仕組みを社会全体で構築するとともに、介護離職に至
る課題解決に向けた対応も併せて進めるべきである。
３ まとめ
介護人材の確保には、
「処遇の改善」に加え、
「制度の信頼性」
「専門性の確保」
「将
来展望の可視化」が不可欠である。
介護福祉士が自らの専門性に誇りを持ち、地域での役割を発揮できる制度設計とす
ることが、持続可能な介護の基盤となる。
今こそ、断片的な対応から脱却し、介護職の全体像を再定義する包括的な政策展開
を進めるべきであり、これらを実現することが、介護人材不足を解決する最短ルート
であると考える。
以上

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