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【資料2-2】関係医学会・医会・業界見解 (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58149.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第32回 5/23)《厚生労働省》
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<日本臨床内科医会 見解>
スイッチOTC医薬品の候補成分に関する見解
1.候補成分に関連する事項
成分名
タダラフィル
(一般名)
効能・効果

勃起不全(満足な性行為を行うに十分な勃起とその
維持が出来ない人)

勃起不全(以下 ED という。)は、自尊心低下の原因
やそれに伴う不安感や抑うつ症状の原因、パートナ
ーとの関係性悪化の原因となる可能性があるため、
候補成分
メンタルヘルスに直結する問題である。また、金銭
OTC と し て
の情報
的・心理的要因から医療機関を受診せずにリスクを
のニーズ
承知しつつもネット等で個人輸入をする者が後を絶
たず、偽造医薬品による健康被害が懸念される。本
剤をスイッチ OTC 化することによりこれらの問題
の解決に貢献できると考えるから。
OTC 化 さ れ
本邦では ED 治療薬が OTC 化されていないため、ED
た際の使わ
治療に対して唯一のスイッチ OTC 医薬品となる。
れ方
2.スイッチ OTC 化の妥当性に関連する事項
1. OTC とすることの賛否について
結論:反対
〔上記と判断した根拠〕
【薬剤特性の観点から】
タダラフィルは、PED5 阻害薬であることより血管拡張作用を有
し、硝酸剤、または一酸化窒素剤(ニトログリセリン、亜硝酸剤ア
スイッチ ミル、硝酸イソシルビド、ニコランジル など)との併用は禁忌で
OTC 化の ある。また降圧剤との併用で過度の降圧により失神など来す危険性
妥当性 がある。警告として、1)タダラフィルと硝酸剤、または一酸化窒
素剤(ニトログリセリン、亜硝酸剤アミル、硝酸イソシルビド、ニ
コランジル など)との併用により降圧作用が増強し過度の降圧を
起こすことがある。このためタダラフィル投与前に以上の薬剤が投
与されていないことを確認し、本剤投与中や投与後においても硝酸
剤や、一酸化窒素供与剤が投与されないようにすることが必要とな
る。2)心不全治療薬、sGC 刺激剤:リオシグアトは併用により過
度の血圧低下が起こり得るため1)2)の薬剤は併用禁忌である。

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