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令和8年度診療報酬改定に係る要望書 (5 ページ)

公開元URL https://www.hospital.or.jp/site/news/file/1747633279.pdf
出典情報 令和8年度診療報酬改定に係る要望書(5/19)《日本病院会》
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令和 8 年度診療報酬に係る要望項目(精神医療)

・精神科救急急性期医療入院料の精神科救急医療体制加算における算定対象の拡大について
現行では「認知症を除く症状性を含む器質性精神障害(精神症状を有する状態に限る。)ただし、
令和 6 年 3 月 31 日までの間は、精神症状を有する状態に限り、認知症を含むものとする。
」とさ
れている。
救急時間帯および、市町村、警察、保健所、消防(救急車)などの依頼で入院した認知症の BPSD
の患者については、その患者の入院期間中は、対象患者とすることを要望する。以下にその理由
をあげる。
・認知症という疾患名で判断するのではなく、あくまでも症状および状態像で判断することが必
要。
・夜間に救急入院する高齢者は、その時点で認知症の有無はわからない。
・暴力が主訴で、体格が大きな男性の認知症者を入院時から認知症病棟等でみることは危険を伴
う。BPSD は環境への不適応で生じるが、不適応をおこし破局的な反応を示している人が精神科
に連れて来られるからである。
・顕著な精神症状があっても認知症者を算定要件から外すならば、知的障害者にも同じ対応が必
要なのではないか。
・精神科急性期医師配置加算の施設基準見直し
精神科救急急性期医療入院料で「精神科急性期医師配置加算」を算定する場合には、クロザピ
ン新規導入患者数が直近 1 年間で、加算 1 は 6 件、加算 3 は 3 件以上となっている。
(加算 2 に
ついては算定不可)この新規導入件数の要件の廃止を要望する。
クロザピン普及のために施設基準に入れられたと考えるが、クロザピン認可後 10 年以上を経過
し、地方では対象者が少なくなっている。高齢者など合併症リスクの高い患者に無理に導入され
ることも懸念される。よって精神科急性期医師配置加算のクロザピン要件を外していただきたい。
また、クロザピンについては CPMS への患者登録が必要となり、プロトコールに則った血液検
査などの手順を順守しなければならない。精神科救急急性期医療入院料病棟では、重症患者に手
厚い治療を行い、早期退院を目指しており、現状の看護体制でも手薄である。新規率や退院率か
らは除外されてはいるが、クロザピン投与患者が必ずしも精神科救急急性期医療入院料病棟でな
くてはならないという根拠がない。
(A249 精神科急性期医師配置加算)

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