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ピロリ菌除菌者での初発胃がんリスク診断に成功 胃の細胞に溜まったエピゲノム異常で正確にリスク判定できることを確認 実用化に向け検討を開始 (3 ページ)
出典
公開元URL | https://www.ncc.go.jp/jp/information/researchtopics/2025/0416/20250416.pdf |
出典情報 | ピロリ菌除菌者での初発胃がんリスク診断に成功(4/16)《国立がん研究センター、星薬科大学》 |
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可能性がある開放型胃粘膜萎縮を持つ健康人を対象としました。参加者の方に研究内容について説明
しご同意いただいた後、胃前庭部および体部の 2 か所から胃粘膜の生検をさせていただきました。生検
自体は、保険診療での組織検査の際に普通に実施されている手法です。採取した検体由来 DNA を用
いて、胃がんリスクマーカーRIMS1 遺伝子の DNA メチル化レベルの測定を行いました。その後、5 年
間、毎年内視鏡検査により胃がんの検査を行いました(図 2)。
図 2 研究デザイン
同意をいただいて研究参加登録をしたのち、生検を採取させていただいいて観察を開始、その後、毎年
の内視鏡検査を受けていただいた。生検検体での DNA メチル化レベルと胃がん発生率との関連を証明
することを目的とした。
1,757 名の方について生検を行い、内視鏡観察が始まり、そのうち 1,624 名が 1 回以上の追跡を受
けてくださいました(追跡期間の中央値 = 4.05 年)。このうち 27 名の方に胃がんが発生しました。1 回
以上の追跡を受けた 1,624 名の方を RIMS1 メチル化レベルにより 4 つの群に分け、胃がんとの関連に
ついて解析を行ないました。その結果、メチル化レベルが最も高かった 1/4 の人たち(Q4)は、最も低か
った 1/4 の人たち(Q1)に比べて、初発胃がん発生リスクが 7.7 倍高いことがわかりました(図 3)。
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しご同意いただいた後、胃前庭部および体部の 2 か所から胃粘膜の生検をさせていただきました。生検
自体は、保険診療での組織検査の際に普通に実施されている手法です。採取した検体由来 DNA を用
いて、胃がんリスクマーカーRIMS1 遺伝子の DNA メチル化レベルの測定を行いました。その後、5 年
間、毎年内視鏡検査により胃がんの検査を行いました(図 2)。
図 2 研究デザイン
同意をいただいて研究参加登録をしたのち、生検を採取させていただいいて観察を開始、その後、毎年
の内視鏡検査を受けていただいた。生検検体での DNA メチル化レベルと胃がん発生率との関連を証明
することを目的とした。
1,757 名の方について生検を行い、内視鏡観察が始まり、そのうち 1,624 名が 1 回以上の追跡を受
けてくださいました(追跡期間の中央値 = 4.05 年)。このうち 27 名の方に胃がんが発生しました。1 回
以上の追跡を受けた 1,624 名の方を RIMS1 メチル化レベルにより 4 つの群に分け、胃がんとの関連に
ついて解析を行ないました。その結果、メチル化レベルが最も高かった 1/4 の人たち(Q4)は、最も低か
った 1/4 の人たち(Q1)に比べて、初発胃がん発生リスクが 7.7 倍高いことがわかりました(図 3)。
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