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切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための薬物療法情報提供書作成ガイド (55 ページ)

公開元URL https://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/news/20250331.html
出典情報 切れ目のないポリファーマシー対策を提供するための薬物療法情報提供書作成ガイド(3/31)《国立長寿医療研究センター》
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9.3.3「薬看連携」を通して薬剤師に期待すること
移行期の患者に対する包括的な支援を目指して、薬学的知識に精通した薬剤師の支援に、
患者の生活に精通した看護師の支援を加味する、「薬看連携」による協働に期待する。
具体的に、薬看連携を通した情報連携について自施設内・外に分けて記載する。
①自施設内での情報共有(表 1)
自施設内の看護師との情報共有を積極的に行うことから情報連携を始める必要がある。
特に、病棟専属の薬剤師と病棟看護師によって、定期的に患者カンファレンスを開催する
など、患者の情報を習慣的に共有することが重要である。看護師は薬剤師に対し、入院中
に処方されている薬物の効果・効能、薬の相互作用、副作用を含む薬物有害事象に対する
観察点などについての情報を求めている。一方、入院中の患者の服薬状況や介助の具体的
内容、嚥下状況や薬に対する認識など、服薬状況の詳細を看護師は把握しており、薬剤師
に対し情報を提供することが可能である。日常的な情報共有によって、看護師による服薬
支援が充実するだけでなく、薬剤師による入院中の服薬指導、および退院時の薬物療法情

表 1 自施設内での情報共有

薬剤師➡看護師
自施設内での
情報共有
看護師→薬剤師

入院中に処方されている薬物について
(効果・効能、薬の相互作用、副作用を含
む薬物有害事象に対する観察点)
入院中の服薬状況
介助の具体的内容
嚥下状況
患者の薬に対する認識
入院中の服薬に関するインシデント

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多職
職種
種連
連携
携の
の重
重要
要性



報提供書の作成がよりスムーズになることが期待できる。