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資料1 後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会報告書(案) (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39929.html
出典情報 後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会(第12回 4/22)《厚生労働省》
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加えるべきである。
(AGの在り方)
○ オーソライズド・ジェネリック(AG)11については、有識者検討会において「先発
品と同一の製剤処方で製造されるため、先発品と同様であるといった安心感から市場シ
ェアを獲得しやすい傾向があるが、先発品企業がAGの製造販売業者からライセンス料
等を得るケースが多く、形を変えた先発品企業の長期収載品依存となっている」と指摘
されている。
また本検討会においては、AGが薬事承認を取った後に薬価収載しない、又はするか
どうかわからないという問題が、特にバイオシミラーなど大きな設備投資を要する医薬
品の参入を検討する際に、憂慮すべき影響を与えているのではないかといった予見可能
性への影響や、結果としてAGが出なかった際に後発医薬品企業だけでは十分な供給量
とならず安定供給上の問題が生じるといった指摘がなされており、医薬品の供給不安が
発生している現状においてAGが果たしている役割と、他の後発医薬品の参入に与える
影響、令和6年度診療報酬改定で長期収載品に対する選定療養の仕組みが導入されるこ
との後発医薬品市場への影響等を考慮しつつ、その動向を注視した上で今後のAGの在
り方を検討するべきである。
(流通の在り方)
○ 有識者検討会において、後発医薬品が総価取引の調整に使用される傾向があり、薬価
の下落幅が大きくなっていることが指摘されるとともに、医療上必要性の高い医薬品に
ついて従来の取引とは別枠とすることや、購入主体別やカテゴリー別に大きく異なる取
引価格の状況や、過度な値引き要求等の詳細を調査した上で、海外でクローバックや公
定マージンが導入されていることも踏まえ、過度な薬価差の偏在の是正に向けた方策を
検討すべきであると指摘されている。


また、中央社会保険医療協議会における薬価制度改革の議論においては、薬価の下支
え措置を行う前提として、医薬品の価値に応じた取引を行うことで、価格の下落幅が大
きくならないよう、流通改善に取り組む必要があることが幾度も指摘されている。



このため、流通改善ガイドラインについて、特に医療上の必要性が高い医薬品として
基礎的医薬品や安定確保医薬品(カテゴリーA)、不採算品再算定品等については価格
交渉の段階から別枠とし、単品単価交渉を行うこと、価格交渉代行を利用した場合に流
通改善ガイドラインを遵守させること、原則、年度内は妥結価格の変更は行わないこと、

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明確に定義はされていないが、一般的には、有効成分のみならず、原薬、添加物、製法等が先発品

と同一である後発品をいう。先発品企業の許諾(Authorize)を受けて、製造販売するため、「オー
ソライズド・ジェネリック(AG)
」と呼ばれている(平成 29 年8月9日中医協 薬-1p14)
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