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【資料3-3】新型コロナワクチン 心筋炎関連事象の安全性評価について(健康局及び医薬・生活衛生局 の説明資料) (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24538.html
出典情報 医薬品等行政評価・監視委員会(第7回 3/18)《厚生労働省》
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心筋炎の概要について
○ 心筋炎については軽症例の確定診断が困難とされるため、疫学情報の捕捉が難しい疾患であるが、
その病状等の概要につき循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2009年改訂版)より抜粋した。
心筋炎の概要


心筋炎は心筋を主座とした炎症性疾患である。心膜まで炎症が及ぶと心膜心筋炎と呼ばれる。
軽症例は確定診断が困難なために、我が国における発症率や死亡率の詳細は不明である。心筋炎
のほとんどは無症候性に、あるいは他疾患に姿を変えて日常診療上現れている、そのような認識

がまず求められる。(中略)心筋炎は循環器疾患総体の中では発症頻度の少ない疾病に属する。
○ 心筋炎の多くは細菌やウイルスなどの感染によって発症する。病原体として、ウイルス、細菌、
リケッチア、クラミジア、スピロヘータ、マイコプラズマ、真菌、原虫、寄生虫などが知られて
いる。
○ 多くの急性心筋炎患者ではかぜ様症状(悪寒、発熱、頭痛、筋肉痛、全身倦怠感)や食思不振、
悪心、嘔吐、下痢などの消化器症状が先行する。その後、数時間から数日の経過で心症状が出現
する。心症状には、①心不全徴候(出現頻度約70%)、②心膜刺激による胸痛(約44%)、③心
ブロックや不整脈(約25%)に随伴する症状がある。これらの症状発現の有無は病変の部位や炎
症の程度、それに心筋炎の広がりによって決まる。軽症例を含めれば、心筋炎は決して発症頻度
の少ない疾患ではないであろう。しかし、症状や徴候が非特異的なため、臨床上症状や症候が明
白な心筋炎はまれである。
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