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フォーミュラリの運用について (6 ページ)

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出典情報 フォーミュラリの運用について(7/7付 通知)《厚生労働省》
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(3)フォーミュラリの更新
○ フォーミュラリは、作成した後も最新の情報に基づき適時適切に更新する
必要がある。例えば、新医薬品の薬価収載(年4回)や後発医薬品の薬価収
載(年2回)などの時期にあわせて定期的に行うことや、診療ガイドライン
の改訂など作成している疾患領域の薬物療法に変化が生じた際に行うこと
などが想定される。
○ フォーミュラリを更新する際には、地域の医療機関や薬局等の意見を聴く
ことなどにより、フォーミュラリの運用状況を把握し、改善点などについて
検討を行い、その結果を活用する。
(4)利益相反(COI)管理
○ フォーミュラリの作成・運用を適正に行うためには、作成主体や関係者の
利益相反(Conflict of Interest;COI)管理が重要となる。具体的には製
薬企業等の外部の関係者からの経済的又はその他の関連する利益の提供に
より、特定の医薬品の優遇など、医薬品の選定過程で必要とされる公正かつ
適正な判断が損なわれる、又は損なわれるのではないかと第三者から懸念が
表明されないようにする。
○ したがって、作成主体においては COI への対応を明確にし、フォーミュラ
リの作成・運営にあたり公正かつ適正な判断が損なわれないようにしなけれ
ばならない。COI に関する対応は、手続等の透明性と信頼性を確保するため、
日本医学会の COI 管理ガイドラインや関連学会のガイドラインを参考に COI
に関する指針等を策定・公表し、これを遵守することが必須である。

Ⅳ.地域フォーミュラリ導入の効果・影響の評価


フォーミュラリの導入によって薬物療法の質に与える効果や影響を定量的
に評価することが望ましいことから、フォーミュラリを作成・更新する際には、
評価のための指標と、それらの情報の収集・分析のための計画も合わせて設定
することを考慮する。



併せて、フォーミュラリの導入による薬剤費の適正化も重要な視点である
ことから、医療経済的な分析により、具体的にどの程度の効果があったか評価
する。例えば、後発医薬品の使用による適正化効果額の試算などを実施するこ
とが考えられる。この際、地域の行政機関や保険者、大学・研究機関の協力が
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