よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


フォーミュラリの運用について (5 ページ)

公開元URL
出典情報 フォーミュラリの運用について(7/7付 通知)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。



選定に当たっては最新の診療ガイドラインを参考とするが、複数の医薬
品が同列で推奨されることも多いため、The Cochrane Library 等の医療
情報データベースを利用し、システマティックレビューや海外ガイドライ
ンを参考にすることで更なる検討を行う。ただし、海外文献を参照する際
には、我が国における医薬品の適応範囲の違いや保険医療制度の差異など
に留意すべきである。



以上により選定された収載薬が、地域における実臨床で活用できるもの
か確認するため、当該地域における処方状況などを事前に把握するととも
に、地域の医師、歯科医師、薬剤師等の関係者の意見も丁寧に収集し、十
分に協議した上で最終決定する。



収載薬の表記は、原則として有効成分の一般的名称によるものとし、特
定の銘柄を示す販売名は記載しない。ただし、製剤の特性(例:バイオ後
続品における注入器など)、製造販売業者としての品質確保、安定供給等
の取組などの理由により、特定の銘柄の製剤を選定する必要があるものに
ついては具体的な販売名を明記できる。この場合においては、特定の銘柄
の製剤を選定した合理的な理由(製剤の特性、企業の対応等)を有してお
くことが必要である。

(2)フォーミュラリの導入と運用
○ (1)により作成されたフォーミュラリについては、地域の医療機関、薬
局のほか、医師会、薬剤師会等の関係団体、行政等の関係機関に周知すると
ともに、必要に応じて説明会を行うなど、地域の医療機関や薬局がその内容
を理解して活用できるよう、丁寧に地域の関係者に対して説明を行う必要が
ある。
○ フォーミュラリの導入により、医薬品の使用に制限が生じるものではなく、
例えば、既に治療を始めている患者については、フォーミュラリの収載薬に
切り替える必要はなく、投薬中の医薬品を継続することで差し支えない。
○ フォーミュラリの作成・運用にあたっては透明性を確保することが必須で
あるため、後述の利益相反に十分配慮し、作成や更新に関する情報、運用の
状況などについて定期的に公表するとともに、重要な情報については適時適
切に公表することが必要である。

4