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資料2-2   ノルトリプチリン含有製剤におけるニトロソアミン類混入リスク評価に関する件(企業見解) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33471.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和5年度第3回 6/7)《厚生労働省》
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2)ニトロソアミン類(N-ニトロソノルトリプチリン)の発生原因(推定)
N-ニトロソノルトリプチリンは、原薬中からも検出されておりますが、製剤化後に増加していること
から、製剤化各工程において原薬と何らかのニトロソ化剤の反応により生成したと考えられます。原薬
製造工程(溶媒回収工程を含む)、製剤製造工程において、ニトロソ化剤の意図的な添加は実施されて
おらず、原材料についても10mg錠に使用される添加剤一種類(法定色素黄色5号)の製造時に亜硝酸が使
用されているだけでした。黄色5号中の亜硝酸の残留量は約0.5 ppmであり、分量(0.011 mg/10mg錠)か
ら計算されるN-ニトロソノルトリプチリンの生成量は約0.004 ppmであることから、この添加剤は主原因
ではないと考えられます。
その他のニトロソ化剤の混入源としては原薬原料、製剤中の添加剤、及び製造用水中にごく微量に含
まれている亜硝酸塩類、空気中の窒素酸化物等の可能性が考えられますが、原因の特定には至っていま
せん。

図1. ノルトリプチリン及びN-ニトロソノルトリプチリンの化学構造