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資料1-1 オンライン診療その他の遠隔医療の推進に向けた基本方針 (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000210433_00044.html
出典情報 社会保障審議会医療部会(第99回 6/2)《厚生労働省》
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めるとともに、より適切な情報の伝え方について医療従事者-患者間で継続的に協議
していくことが望ましい。
3 質評価/フィードバック
遠隔医療が各医療機関において適切に実施されるためには、各医療機関において、
遠隔医療の質を高めるための取組みが行われることが望ましい。この点、オンライン
診療に関しては、オンライン診療指針において、質評価やフィードバックの体制の整
備が必要であるとされており、質評価においては、医学的・医学経済的・社会的観点
など、多角的な観点から評価を行うことが望ましいとされている。また、総務省モデ
ル参考書において、オンライン診療の具体的な評価項目が参考として掲げられてい
る。
4 エビデンスの蓄積
オンライン診療その他の遠隔医療をより質の高いものしていくため、安全性や有効
性に関する情報(エビデンス)を蓄積し、社会全体で共有・分析されることが望まし
い。その際、遠隔医療は、幅広い診療領域にわたり様々な活用の場面が想定されるこ
とから、診療領域別、患者の特性別、地域の特性別の観点、国や都道府県による支援
のあり方等、様々な観点から適切な遠隔医療のあり方について、エビデンスが蓄積さ
れることが望まれる。
5 新しい技術を踏まえた遠隔医療の推進
オンライン診療その他の遠隔医療に関連する新しい技術として、例えば、オンライ
ン資格確認等システムの基盤を活用した全国医療情報プラットフォームの整備が進め
られており、本人同意の下で医療機関において令和3年 10 月から特定健診情報・薬
剤情報(レセプトに基づく過去の薬剤情報)、令和4年9月 11 日からは診療情報を閲
覧することが可能となっている。また、令和5年1月から電子処方箋の運用が開始さ
れたことにより、リアルタイムの処方・調剤情報の閲覧が可能となっている。これら
の仕組みを活用することで、患者情報の把握を補うことが容易になる。さらに、オン
ライン診療、電子処方箋、オンライン服薬指導及び薬剤の配送を組み合わせること
で、自宅に居ながらにして受診から薬剤の受取までを完結することが可能となり、更
なる患者の利便性向上や感染症対策の効果が期待される。併せて、自宅で患者の本人
確認が可能となる仕組みを令和6年度に構築するなどの動きがある。看護師等による
オンラインを活用した療養指導等のような取組みもある。このような、新しい技術や
動きが遠隔医療に与える影響について、安全性、必要性、有効性、プライバシーの保
護等の個別の医療の質を確保するという観点に加え、対面診療と一体的に地域の医療
提供体制を確保する観点も含め、引き続き留意する必要がある。
また、AI や患者のバイタルデータを把握できる情報通信機器など、先進的な技術
を用いた遠隔医療の新たな技術に関して、現時点においては電子聴診器等の非侵襲的
なものが想定されるが、将来的には、侵襲性のある行為を行える技術が登場する可能

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