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資料1-1 オンライン診療その他の遠隔医療の推進に向けた基本方針 (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000210433_00044.html
出典情報 社会保障審議会医療部会(第99回 6/2)《厚生労働省》
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医師等医療従事者間での遠隔医療

1 期待される役割
医師等医療従事者間での遠隔医療は、「医療資源の少ない地域」など、地域にお
ける医療の確保へ貢献することをはじめとして、効率的・効果的な医療提供体制の
整備、さらには ICT を利用することにより医療従事者の働き方改革等にも寄与する
ことが求められている。また、昨今の医師・看護師の人材確保難に起因して、都市
部においても救急・小児・周産期・災害などの部門を中心に、医療サービスの確保
が課題となっている。また、生活習慣病対策等の新たな保健衛生面への課題への対
処も各地域で求められている。
このような中、医師等医療従事者間の遠隔医療は、医療提供体制の課題の解消、
がんや脳卒中等の疾患対策、医師の偏在や医療資源の不足への対応、移動距離や時
間等の物理的な距離の解消、救急搬送の時間の短縮/不要不急の搬送抑制、専門の
医師が効率的に診療を行える環境整備、地域に勤務する若手医師の教育支援等にお
いて活用されている8。


様々な類型
医師等医療従事者間での遠隔医療の実施の目的等によって令和元年度総務省「医師
対医師の遠隔医療の普及促進にかかる調査研究」9、令和3年度同省「医師対医師(D
to D)の遠隔医療の取組状況等にかかる調査研究」10、及び総務省モデル参考書の中
で主に以下の類型に整理されており、それぞれの類型ごとに期待される効果について
も詳しく記されている。
・ 遠隔放射線画像診断
遠隔地の放射線科医に CT 又は MRI 等の医用画像を共有し、画像診断に関する
相談を行うもの
・ 遠隔病理画像診断
遠隔地の病理医に、患者から採取した組織又は細胞の標本の顕微鏡画像等を共
有し、病理診断に関する相談を行うもの
・ 遠隔コンサルテーション
遠隔地にいる専門の医師に診療情報や検査画像等を共有しながら診断・治療方
針等に関する相談を行うもの
・ 遠隔カンファレンス
多拠点にいる医療関係者がテレビ会議システムを用いて、患者の事例検討等を
行うもの

8

「遠隔医療モデル参考書‐医師対医師(D to D)の遠隔医療版‐」(令和4年4月 28 日総務省)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000812534.pdf
9
「医師対医師の遠隔医療の普及促進にかかる調査研究」
(令和元年度総務省)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000699422.pdf
10
「医師対医師(D to D)の遠隔医療の取組状況等にかかる調査研究」
(令和3年度総務省)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000812529.pdf

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