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こども家庭庁・厚労省保険局へ要望 (18 ページ)

公開元URL https://www.nurse.or.jp/home/about/newsrelease/
出典情報 こども家庭庁・厚労省保険局へ要望(5/22)《日本看護協会》
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Ⅰ-3-2


摂食嚥下機能が低下している患者への継続的なケアの提供

地域における摂食嚥下に関するケアの質向上のため、退院患者のフォローとして退院後訪問
指導料について、摂食嚥下機能が低下した患者についても対象を拡大されたい。
さらに、専門性の高い看護師による介護施設等への相談・支援に評価を新設されたい。




病院からの退院後、誤嚥性肺炎等によって再入院となる患者が多く、自宅や介護施設における摂食嚥下に関する機能維持や肺
炎予防の取組みは急務である。



特に、介護施設においては、看護職の配置人数が少なく、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅等には看護職
の配置基準がない施設も多いことから、摂食嚥下に関する退院後のフォローが受けにくく、支援が急務である。



ある地域において、入院元である病院の摂食嚥下障害看護認定看護師が退院先である医療機関や介護施設等へ出向き、当該施
設等の看護師とともにケアを提供することで、誤嚥性肺炎等による入院が減少した。
■誤嚥性肺炎で入院する患者の背景を見ると、■摂食嚥下障害看護認定看護師の介護施設等への支援の効果
近年、特に施設からの入院が増加している

■退院後7日以内に再入院した患者の
3割が肺炎関連での入院
図1

図1 A病院における誤嚥性肺炎による入院
患者の入院元

A病院における入院患者の背景

施設からの入院

肺炎
関連
入院
30%

250

施設以外からの入院

それ
以外
の入

70%

70%

施設から入院の割合

60%

200
115

150
100

データ出典:A病院からの提供データ(n=66 2016年4月1日~2021年3月
31日)に基づき日本看護協会にて作成

50
0

70

64

70

78

70
34
2016

50%
72

80

40%

30%
103

105

111

2018

2019

2020

【摂食嚥下障害看護CNによる介入】
• 看護職員・介護職員への研修実施
• 個別ケースの相談対応、施設看護師・介護職員へのケアア
ドバイス

20%
10%
0%

2017

4 月開所老健にて4月から12 月までの入院36件中、誤嚥性肺
炎・食思不良11件(他施設入院平均29.8件 誤嚥性肺炎・食思
不良8.2 件)

翌年4月から12 月までの34件の入院のうち、誤嚥性肺炎・食
思不良8件に減少。全体の入院の30%から23.5%へ減少した。

2021

データ出典:A病院からの提供データに基づき日本看護協会にて
作成

出典:2022年度日本看護協会「地域における看護の継続と質向上に向けた実証事業」より

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