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参考資料3_第4期がん対策推進基本計画(令和5年3月) (35 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32589.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第10回 4/12)《厚生労働省》
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すい

膵がんをはじめとした、いわゆる難治性がんは、治療成績の向上が喫緊の課題
である。
早期発見が困難であるために難治性がんとなっているものについては、がん
の存在診断のための革新的技術を開発するとともに、転移・再発したがんを克服
するための第一歩として、浸潤・転移といったがんの特性を解明する研究を更に
推進することが求められる。
また、希少がん及び難治性がんにおいては、治療薬の候補が見つかっても保険
診療下で使用できる薬が少ない、参加可能な治験が少ない等、薬剤アクセスの改
善が課題となっている。
(取り組むべき施策)
国及び都道府県は、患者やその家族等への情報提供の更なる推進のため、拠点
病院等における診療実績や、医療機関間の連携体制等について、患者やその家族
等の目線に立った分かりやすい情報提供を推進する。
国は、希少がん患者及び難治性がん患者の、高度かつ専門的な医療へのアクセ
シビリティを向上させるため、都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会にお
ける地域の実情を踏まえた議論を推進し、拠点病院等の役割分担に基づく医療
機関間の連携体制の整備を推進する。
国は、希少がんについて、適切な診断に基づく治療を提供するため、病理診断
や治療等に係る希少がん中央機関と拠点病院等との連携体制の整備を引き続き
推進する。
国は、希少がん及び難治性がん領域における薬剤アクセスの改善に向けて、日
本の薬事規制等の海外の中小バイオ企業への周知等を通じ、日本での早期開発
を促すなど治験の実施(国際共同治験への参加を含む。)を促進する方策を検討
するとともに、希少がん中央機関、拠点病院等、関係学会及び企業等と連携した
研究開発を推進する。また、関係学会等と連携した診療ガイドラインの充実を図
る。

【個別目標】
希少がん患者及び難治性がん患者が、必要な情報にアクセスでき、そこから速
やかに適切な医療につながれることを目指す。

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