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参考資料3_第4期がん対策推進基本計画(令和5年3月) (23 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32589.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第10回 4/12)《厚生労働省》
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拠点病院等のうちIMRTを実施している割合は増加している26が、IMRT
等の精度の高い放射線治療の更なる推進に向けては、放射線療法を担う専門的
な医療従事者の育成が課題とされている。また、今後は、粒子線治療を含む高度
な放射線治療に係る安全性・有効性等の検証を進めるとともに、粒子線治療施設
の効率的かつ持続可能な運用について検討を進める必要がある。
(取り組むべき施策)
国及び都道府県は、患者が、病態や生活背景等、それぞれの状況に応じた適切
な放射線療法を受けられるよう、標準的治療の提供に加えて、科学的根拠に基づ
く高度な放射線療法の提供についても、医療機関間の役割分担の明確化及び連
携体制の整備等の取組を進める。
国は、関係学会等と連携し、標準的治療及び粒子線治療、核医学治療、画像誘
導即時適応技術を用いた治療27 等の高度な放射線療法の安全な提供体制の在り
方について検討する。

(ウ)薬物療法について
(現状・課題)
国は、がんに対する質の高い薬物療法を安全に提供するため、拠点病院等を中
心に、継続的にレジメン28を審査し管理する体制の整備や、専門的な知識及び技
能を有する医師等の医療従事者の配置を推進してきた。また、免疫チェックポイ
ント阻害薬や遺伝子情報に基づく治療薬等の新しい薬物療法について保険適用
が拡大されたほか、外来での薬物療法の拡大が進められてきた。
一方で、高齢のがん患者等の合併症リスクの高い患者の増加や新しい薬物療
法の普及に伴う、新たな副作用や学際領域への対応に向け、薬物療法に係る専門
的な医療従事者の配置について、地域間及び医療機関間における差の改善が求
められている。
科学的根拠に基づく正しい薬物療法に関する知識の普及について、EBM普
平成 30(2018)年度の現況報告書によると、IMRT加算を算定している拠点病院等の
割合は、52.2%、令和元(2019)年度の現況報告書によると、57.8%となっている。
27 「MR 画像誘導即時適応放射線治療ガイドライン」
(https://www.jastro.or.jp/medicalpersonnel/guideline/20211123.pdf)
28 「レジメン」とは、薬物療法における薬剤の種類や量、期間、手順などを時系列で示した
計画をいう。
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