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医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00012.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和4年度第2回 3/16)《厚生労働省》
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ID

26

27

感染症(PT)

サルモネラ症

テニア症

出典

Veterinary
Microbiology. 263
(2021)109282

概要
サルモネラ血清型Choleraesuis は家畜豚やイノシシに重篤な感染症を引き起こす宿
主適応型の血清型である。本文献は、2018年から2019年にスロベニアで発生した家
畜豚のサルモネラ症について調査したものである。アウトブレイクを評価するため、家
畜豚、イノシシ、イノシシ肉、および人患者から分離された18株の全ゲノム配列決定を
実施した。ブタ(n=9)、イノシシ(n=2)、人(n=1)由来の分離株からなり、空間的(<
100km)および時間的に関連した単一の感染クラスター(≦6対立遺伝子)が認めら
れ、種間感染の可能性が示唆された。すべての動物事例で敗血症性サルモネラ症が
認められ、腸管症状を伴う事例もあった。すべてのブタの分離株は、一つのブタの繁
殖農場に関連していた。同じ輸送車両が、ブタの養豚場へ輸送、また近隣諸国間の
家畜の輸送にも使用されていた。輸入イノシシ肉に由来する分離株はいずれもアウト
ブレイククラスターから遺伝的に遠い(≧122対立遺伝子)ことが確認された。本結果
は、S.Choleraesuis の蔓延を抑制するために、家畜豚のスクリーニングと輸送車両の
適切な消毒が重要であることを示している。

Taenia solium の卵を摂取することで発症する神経嚢虫症は、世界中で人のてんかん
の主な原因となっている。本文献は、T. solium 対策として、集団への理想的な介入の
PLoS Negl Trop Dis. 15 組み合わせのモデルのシミュレーションと様々なT. solium 制御介入策を試験した大
(2021)e0009885

28

テニア症

Zoonoses Public
Health. 68(2021)937946

29

テニア症

Zoonoses Public
Health. 69(2022)149150

30

aabb.
https://www.aabb.org/
newsresources/news/article
ヒトのエールリッ /2021/10/26/studyヒア症、ヒトアナ finds-12-u.s.-casesプラズマ症
of-transfusiontransmittedehrlichiosis-andanaplasmosis-between1997-and-2020

規模試験の結果を比較することで、シミュレーションモデル「CystiAgent」の妥当性を
検証したものである。検証に使用された集団(ペルー北部の村)において、ブタおよび
ヒトにおける有鉤条虫症が確認された。
本文献はインドのパンジャブ州に固有の有鉤条虫嚢虫症について、パンジャブ州で
生産された豚肉を消費することによる人有鉤条虫感染のリスクを理解するために構
築された確率的定量的リスク評価モデルについて評価したものである。パンジャブ州
の豚肉料理に少なくとも1つのT.solium シストが保存後および調理後に含まれる確率
は、中央値5.57×10-4(95%PI1.06×10-4-1.95×10-3)であった。Sobolの感度分析
は、T. solium を含む豚肉料理の消費に最も影響を与えるパラメーターは、シストを生
存不能にするために料理が十分に調理されていない、非公式な屠畜後の感染した豚
肉が使用されることであった。衛生状態と衛生状態の改善は人の嚢虫症感染を防ぐ
ことができるが、ブタのし尿への曝露を防ぎ、肉の検査を増やし、効果的な調理方法
を促進することにより、ブタからの有鉤条虫嚢虫症の蔓延を減らす努力も、この条虫
症の原因を減らすために重要である。
本文献は文献「Quantitative risk assessment of human Taenia solium exposure from
consuming pork produced in Punjab, India」に対するコメントである。
「Quantitative risk assessment of human Taenia solium exposure from consuming
pork produced in Punjab, India」では、既存の文献データを引用し、ブタの肝臓からT.
asiatica は確認されなかったと報告されたが、T. asiatic aは筋肉中で確認されることが
多い。インドではすでにブタおよびヒトでT.asiatica が確認されていることから、ブタに
おける神経嚢虫症の原因として、T.Soliu mのみならず、T.asiatica も考慮すべきであ
る。
Emerging Infectious Diseases誌に掲載された研究によると、1997年以降米国におい
て輸血により感染したエールリヒア症またはアナプラズマ症の症例が12例記録されて
いることが判明した。本研究の一環として、研究者らは輸血および固形臓器移植を受
けた患者の内、エールリヒア症およびアナプラズマ症の症例について、公表されてい
る文献およびCDCが行った6例の調査報告書を検討した。輸血により感染した12例の
うち、8例は輸血された赤血球成分に起因し、3例は輸血された血小板成分(アフェ
レーシス2例、全血由来1例)に起因していたが、1例の成分は特定されなかった。輸血
関連症例12例のうち10例(83.3%)がA.phagocytophilum 感染症であった。1例はE.
ewingii および1例はE. chaffeensis に関連していた。83%の患者は感染後も生存して
おり、3分の1の患者は症状が軽かった。アナプラズマ症の患者3例は多臓器不全と
なった。2例の患者が死亡し、1例はアナプラズマ症が原因であり、もう1例は他の医学
的合併症が原因であった。

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