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医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表 (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00012.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和4年度第2回 3/16)《厚生労働省》
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ID

46

47

感染症(PT)

出典

概要

日本脳炎B型

Forbes.
https://www.forbes.co
m/sites/johndrake/202
2/06/13/what-youneed-to-know-aboutthe-outbreak-ofjapanese-encephalitisinaustralia/?sh=790263c5
1f43

オーストラリアでの日本脳炎の発生は、2022年2月にクイーンズランド州の養豚場で
最初に検出され、急速に拡大した。数週間以内に、全国の50以上の農場に影響を及
ぼした。オーストラリアの獣医専門家によると、5月下旬までに養豚場の損失は、
AUD$350,000を超えていた。日本脳炎は、雌ブタの生殖に影響を与え、子豚は死産
又はミイラ化する可能性がある。もう1つの臨床的兆候は、子豚の制御不能な震えで
あり、子豚はその後、授乳出来なくなる。2022年3月4日、オーストラリア保健省は、国
家的に重要な伝染病であると宣言した。また、オーストラリア政府は、蔓延を抑制し、
被害を最小限に抑える為に、6,900万豪ドルを投資する予定である。6月1日の時点
で、日本脳炎は、40人以上に発症し、さまざまな州に住む5人のオーストラリア人が死
亡した。WHOによると、現在の発生前は、オーストラリアでは、過去10年間に15人の
症例しか確認されていなかった。日本脳炎は、日本脳炎ウイルスによって引き起こさ
れる病気である。ほとんどの創発性ウイルス(新たに出現したウイルスであり、発生率
/地理的範囲が著しく増加しているか、近い将来増加する可能性がある)と同様に、日
本脳炎ウイルスは、人獣共通感染症であり、主に非ヒト動物で維持されていることを
意味する。これまで、日本脳炎は、主に東南アジアに限定されていた。大部分は、無
症候性であるが、毎年約68,000人の臨床症例があると推定されている。しかし、毎年
感染している人の数は、恐らく遙かに多いであろう。日本脳炎ウイルスは、ウエストナ
イルウイルスに似たフラビウイルスで、1999年に北米に持ち込まれ、その後鳥に流行
した。ウエストナイルウイルスと同様に、日本脳炎ウイルスは、アカイエカ属の蚊に
よって蔓延する。サギや白鷺を含むさまざまな鳥類が、ウイルスの宿主を増幅してい
るが、オーストラリアでの発生が示しているように、家畜やイノシシも同様である。アヒ
ル、ニワトリ、ウシ、ウマ、スイギュウ、ヤギ、イヌなどの家畜を含む他の種も感染する
可能性があるが、これらは通常、増幅宿主とは見なされていない。今の最大の懸念
は、オーストラリアでの発生を制御することであるが、当局や業界の専門家は、オー
ストラリアでの広範囲の感染が、北米を含む世界の他の地域への感染に繋がる可能
性があることを懸念している。

日本脳炎B型

台湾疾病予防管理センターは、月曜日、今年初めて確認された日本脳炎の患者を報
告した。症例は、台南市北門区の50代男性で、最近の国内外への旅行歴はなく、普
Outbreak NewsToday. 段は自宅周辺が、主な活動場所である。6月7日から発熱し、9日に下肢脱力、意識変
http://outbreaknewsto 容などの症状を呈した。診療を受けた後入院した。経過観察、検査の結果診断され、
day.com/taiwan現在治療中である。症例者の自宅周辺には、豚舎や水田などのハイリスクな場所が
reports-1st-japanese- ある。住居付近は感染確率が高いと判断される。保健所は、患者の自宅と周辺の養
encephalitis-case-of- 豚場に蚊取り器を吊り下げ、環境を清浄化する対策をとり、地域住民に対して健康教
2022-in-tainan-city育を行っている。2018年から2021年まで、全国の累積患者数は、それぞれ37、21、
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21、28人で、40歳以上の成人が多いが、すべての年齢層で患者が発生している。疾
病予防管理センターは、台湾の日本脳炎の流行期は、毎年5月から10月で、6月から
7月が流行のピークと指摘している。

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