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参考資料2 都道府県における標準化及び評価指標等に関する取組事例 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29730.html
出典情報 データヘルス計画(国保・後期)の在り方に関する検討会 高齢者保健事業の実施計画(データヘルス計画)策定の手引きに係るワーキンググループ(第2回 12/13)《厚生労働省》
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2.都道府県の取組事例
データヘルス計画の標準化の取組
国保事業を担当する
専任職員数

東京都

主管課:福祉保健局国民健康保険課
事務職 3名、専門職 1名(保健師 1名)

標準化の取組で次期データヘルス計画の策定に向けた環境を整備

取組の
ポイント

 東京大学・国保連合会と協働して、全区市町村へのヒアリングを行い、保健事業の課題把握に努めている。
 「標準化ツール」を活用してヒアリングを行うことで、課題認識を都と区市町村とで共通のものとすることができる。
 ヒアリングの中で個別の保健事業の取組の工夫を把握。ヒアリングで得た情報を観点ごとにまとめ、区市町村に横展開している。各区市町
村の工夫等をパターン化することで、区市町村が自分たちの取組に反映しやすくなると考えている。

取組の背景

取組内容

取組の成果

各区市町村のデータヘルス計画
の記載事項に差異があり、次期
計画の策定に向けて認識のすり
合わせが必要

「標準化ツール」を活用してヒアリングを行うことで、都と区市町村の共通認
識を醸成

計画を俯瞰し、把握できることで議
論の目線を揃えることに寄与
 各区市町村の特徴を把握し、
都として評価・支援すべきポイン
トを明確化しやすくなった。
 個別支援の際も、注目すべきポ
イントについて、都と区市町村と
が共通の認識を持って意見交換
できるようになった。

 東京大学の提案を受け、試行
的に各区市町村のデータヘルス
計画を「標準化ツール」に落とし
込んだところ、区市町村ごとに記
載事項が異なることがわかった。
 区市町村の取組の効果を上げ
るためにも、それぞれの計画や取
組を比較できる環境を整えること
が必要と感じていた。

取組の目的
優良事例を横展開する環境を
作り、各区市町村の保健事業
の底上げを図ること
 データヘルス計画を標準化するこ
とで、各区市町村の特徴や課題
を把握しやすくなり、区市町村へ
の必要な支援につなげることがで
きるとともに、区市町村同士の比
較で、優良事例を把握できるよ
うになると考えた。

 「データヘルス計画支援事業」として、東京大学と国保連合会と一体となって、区
市町村の保健事業全般の支援を行っている。
 令和2年度から、年間約20の区市町村に対して個別にヒアリングを行い、保健
事業を行うにあたっての課題や、取組の工夫を確認している。
 ヒアリングについては、3年間かけて、全区市町村に行う予定である。
 62の区市町村全てのヒアリングが完了するのは令和4年度である。
 ヒアリングでは、「標準化ツール」を使って整理した様式を基に、課題認識のす
り合わせを行っている。
 「標準化ツール」への転記は、東京大学が実施している。

区市町村ごとの計画の差異を均すために共通の評価指標が必要
 区市町村によっては、保健事業全体の評価指標が設定されていなかったため、
個別事業の評価指標だけでなく、保健事業全体の評価指標についても共通指
標の設定を検討している。(P.7-8参照)
 区市町村のヒアリングが完了次第、共通の評価指標を確定する予定である。

保健事業の工夫をパターン化し、各保険者に参考事例集として展開
 区市町村ヒアリングの場において、個別事業の成果を挙げるための工夫を確認し、
観点別に整理している。
 東京大学・国保連合会・東京都で保健事業に複数の切り口を設定し、取組ご
とに要素を整理している。観点を抽象化することで、各区市町村が参考にしや
すい情報にすることを意識している。
 対象者へのアプローチの工夫、実施量向上の工夫等観点別に整理している。
 一覧化したものは、年度ごとに区市町村に取組事例集として共有している。

区市町村担当者のデータヘルス
計画の理解度向上に貢献
 区市町村の担当者からは、計画
の整理により、自身の担当業務
の位置づけを意識できるように
なった、という声をいただいている。

今後の方針
共通の評価指標の確定と優良
事例の横展開
 全区市町村のヒアリングの後、次
期計画の策定に向けて共通の
評価指標を確定する予定である。
また、各取組事例をパターン化し、
全体版として優良事例を共有す
る予定である。
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