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予診票の確認のポイント Ver 8.0 (令和4年9月 29 日版) (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/000928832.pdf
出典情報 予診票の確認のポイント Ver 8.0 (令和4年9月 29 日版) 《厚生労働省》
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ワクチンの接種を受けたことがありますか。
」もご参照ください。
なお、ポリエチレングリコールやポリソルベートを含む医薬品・製品は非常に多数存在するとともに、こうした医薬
品・製品には他の成分も含まれていることから、実際には原因の特定に繋がらないことも多いと考えられます。そのた
め、様々なアレルギー歴について丁寧に聴取し、原因の特定に至っていない場合も含め、過去に何らかの医薬品や食品
などで重いアレルギー症状を起こしたことがある方に対しては、十分注意をして接種の判断を行うとともに、接種後は
30 分間の経過観察を行います。
ファイザー社のワクチン、モデルナ社ワクチン、アストラゼネカ社ワクチン及び武田社ワクチン(ノババックス)のバ
イアルストッパーはいずれも天然ゴムラテックスで作られていないため、ラテックスアレルギーのある人にもワクチン
接種は可能です。また、卵やゼラチンも含まれていないため、これらの物質にアレルギーのある人もワクチン接種は可
能です。
これまでの予防接種で具合が悪くなった方については、11「これまでに予防接種を受けて具合が悪くなったことはあ
りますか。
」もご参照ください。

11

これまでに予防接種を受けて具合が悪くなったことはありますか。

確認のポイント
以前に予防接種による副反応の既往があれば、その使用ワクチンの成分(添加物を含む。
)と実
施しようとするワクチンの成分について共通性の確認も必要です。
新型コロナワクチンの接種でアナフィラキシーを起こした方は、それ以降に同じワクチンを接
種することはできません。他の新型コロナワクチン接種については、その是非を慎重にご判断く
ださい。アナフィラキシー以外の即時型のアレルギー反応がみられた方についても、接種の是非
を慎重に判断します。
また、過去に迷走神経反射を起こしたことがある方は、接種後 30 分間の経過観察を行います。
ベッドに臥床して接種することも迷走神経反射の予防法の1つです。
ごくまれではあるものの、mRNA ワクチンであるファイザー社ワクチン(従来型)とモデルナ社
ワクチン(従来型)の接種後数日以内に発症した心筋炎・心膜炎が報告されていますが、過去に
mRNA ワクチン接種後に心筋炎・心膜炎を発症した方では、それ以降の接種について、現時点では
安全性に関する明らかなエビデンスはありません。
また、アストラゼネカ社ワクチンについては、1回目の接種後に、血小板減少症を伴う血栓症を
起こした方は、2回目の接種はできません。
(解説)
ポリエチレングリコールを含むワクチンは、ファイザー社のワクチン及びモデルナ社ワクチンで、ポリソルベートを
含むワクチンは、アストラゼネカ社ワクチン及び武田社ワクチン(ノババックス)です。
ポリエチレングリコールと交差反応性をもつと言われているポリソルベートを含むワクチンは、アストラゼネカ社ワ
クチン、武田社ワクチン(ノババックス)
、沈降 13 価肺炎球菌結合型ワクチン(プレベナー13)
、インフルエンザ HA ワ
クチン「第一三共」
、組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(ガーダシル)
、乾燥細胞培養日本脳炎ワ
クチン(エンセバック)
、5価経口弱毒生ロタウイルスワクチン(ロタテック)
、不活化ポリオワクチン(イモバックス)
などです。即時型のアレルギー反応の既往歴が判明した場合は、接種要注意者に該当する可能性があります。
新型コロナワクチンの接種後に遅発性の局所反応(例えば、紅斑、硬結、そう痒症)があっただけであれば、それ以
降の接種は可能です。新型コロナワクチン接種後に遅発性の局所反応を経験した人が、それ以降の接種後に同様の反応
を起こすかどうかは不明です。新型コロナワクチンの接種で、アナフィラキシー以外の即時型のアレルギー反応を起こ
した方については、10 を参照し、接種を見合わせるか、重度の過敏症発症時の十分な対応ができる体制のもとで接種を

10