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資料2-2 重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬物性口内炎(案) (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》
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4病日:ウイルス性口内炎、薬物性口内炎等を疑い入院。
13病日:内服中薬剤全部を服用中止。
15~18病日:最高血圧の上昇傾向を認めたため、ニフェジピン5mg舌下投与(注:現
在では舌下投与は禁忌であり、カプセルを経口投与する)したところ、同部にびらん
を形成し疼痛著明となる。
20病日:ニフェジピンをメチルドパに変更した。 以後症状は消退傾向をみる。
27病日:退院
下唇・口腔内の潰瘍・びらんはほぼ消失し、経口摂取が可能となり退院した。
(初診時臨床診断):薬物性口内炎
(病理組織診断):多形滲出性紅斑
(原因検索):ニフェジピンに皮膚貼布試験にて陽性
(確定診断):ニフェジピンによる薬物性口内炎

図4 初診時口腔内写真(左)と口唇写真(右)
【症例2】80歳代、女性
(家族歴):特記すべき事項なし
(既往歴):脳梗塞、高血圧症、脂質代謝異常症、不整脈、白内障にてリバーロキサ
バン、酸化マグネシウム、アムロジピンベシル酸塩、ビソプロロールフマル酸塩、ラ
ンソプラゾール、ピタバスタチンカルシウム、レボセチリジン塩酸塩、チオプロニンを
内服中。
(全身所見):腰部と大腿部に皮疹。
(現病歴):
当科初診1か月前に口腔粘膜炎を自覚。近歯科医院を受診。ステロイド軟膏を処
方され経過観察を行っていたが、改善を認めないため当科紹介され初診となる。
臨床経過:初診時、両側口角にびらん、舌および両側頬粘膜に偽膜を伴う広範な
びらんを認めた。口腔清掃および抗真菌薬投与で改善なく、薬物性口内炎を疑い、
近隣皮膚科へ紹介。皮膚科では、チオプロニンの中止とステロイドおよび抗ヒスタミ
ン薬の投与を行った。皮膚科での治療開始後50日で、口腔内症状の消失と皮疹の
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