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資料2-2 重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬物性口内炎(案) (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》
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機能障害、腎機能障害)
・ 尿検査(尿蛋白、尿ケトン体、尿潜血、尿糖、尿ウロビリノーゲン、尿ビリルビン)
・ 便検査(便ヘモグロビン(グアヤック法、ベンジジン法))
・ 口腔粘膜の病理組織検査(可能なら迅速病理組織診断)にて中毒性表皮壊死
症(TEN)への移行がないか診断する。

2.副作用の概要
重症薬物性口内炎は、広範囲な粘膜疹を伴い、目や鼻腔粘膜などの全身の粘
膜にも拡大する。また、皮膚に水疱、表皮剥離・びらんなどの顕著な表皮の壊死性
障害を認め、高熱(38℃以上)がみられることがある。
(1)自覚症状
口唇のびらん・発熱(38℃以上)、眼の充血、疼痛、咽頭痛、排尿排便時痛、呼
吸苦、皮疹。
(2)他覚症状
・ 口腔・咽頭粘膜のびらん、口唇の出血性びらん・血痂、肛囲・外尿道口の発赤・
びらん。
・ 多形紅斑様皮疹(浮腫性紅斑、flat atypical targets、macules and/or blisters と
表現される多形紅斑様皮疹、もしくは38℃以上の発熱を伴って急激に発症する
広範な潮紅とびらん)。
・ 眼の充血、めやに(眼分泌物)、まぶたの腫れ、目が開けづらい。
(3)臨床検査値
CRP上昇、白血球増加・もしくは白血球減少を含む骨髄障害、肝機能障害、腎機
能障害、血尿・血便。
(4)画像検査所見
・ 細隙灯顕微鏡検査により結膜充血、眼脂、偽膜、角結膜上皮障害・上皮欠損
(重症では全角膜上皮欠損となる)、瞼球癒着、睫毛の脱落を認めることがあ
る。
・ 呼吸器障害を伴う場合、胸部X線画像、単純胸部CT で肺水腫、肺炎、間質性
肺炎の像をチェックする。
・ 上部および下部消化管粘膜障害を伴う場合、内視鏡検査にて粘膜の炎症所見
やびらん・潰瘍をチェックする。いずれの場合も各診療科とのチーム医療が重要
となる。
(5)病理検査所見
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