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【資料1】 医薬品業界の概況 (40 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27702.html
出典情報 医薬品の迅速かつ安定的な供給のための流通・薬価制度に関する有識者検討会(第1回 8/31)《厚生労働省》
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医療用医薬品の流通に関する課題等
○「医療用医薬品の流通改善に向けて流通関係者が遵守すべきガイドライン」(平成30年1月策定、令和3年11月改訂)【抜すい】
長年の商慣行による医療用医薬品の流通改善に向けて、流通関係者が遵守すべきガイドラインを作成し、その遵守を求めている。

川上(メーカー⇔卸)取引
【流通改善ガイドライン(抜すい)】
○卸売業者と保険医療機関・保険薬局との妥結価格(市場実勢価)水準
を踏まえた適切な一次仕切価の提示に基づく適切な最終原価を設定す
ること
○割戻し(リベート)は卸機能の適切な評価に基づくものとし、割戻
し・アローアンスのうち仕切価に反映可能なものについては仕切価へ
反映した上で、整理・縮小を行うとともに、契約により運用基準を明
確化すること
○仕切価・割戻し・アローアンスについては、メーカーと卸売業者との
間で十分に協議の上、なるべく早期に設定を行うこと

川下(卸⇔医療機関・薬局)取引
【流通改善ガイドライン(抜すい)】
○未妥結減算制度の趣旨を踏まえ、原則として全ての品目について単品
単価契約とすることとし、契約に当たっては、単品ごとの価格を明示
した覚書を利用する等により行うこと
○銘柄別収載を基本とする薬価基準制度の趣旨を踏まえ、価格交渉の段
階から個々の医薬品の価値を踏まえた単品単価交渉を行うことを基本
とし、少なくとも前年度より単品単価交渉の範囲を拡大していくこと
○医薬品の価値を無視した過大な値引き交渉は、個々の医薬品の価値を
反映した銘柄別の薬価収載を行う現行の薬価制度とは相容れない行為
である。また、安定供給に必要な流通コストを考慮しない値引き交渉
を行うことは、一次売差マイナスの一因となり、医薬品の安定供給や
卸売業者の経営に影響を及ぼしかねない
○卸売業者は、個々の医薬品の仕切価に安定供給に必要なコストを踏ま
えた適切な価格設定を行うとともに、保険医療機関・保険薬局にその
根拠と妥当性を説明するなどにより、価格交渉を進めること
○取引条件等を考慮せずにベンチマークを用いての値引き交渉、取引品
目等の相違を無視して同一の総値引率を用いた交渉などは互いに慎む
こと

●医療用医薬品の値引き交渉の現状
毎年の契約において、医療機関・薬局等から前年度の値引き率と比較して同等又はそれ以上の値引き率で契約するよう条件を示され契約に至ってしまっている。

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