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新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報 発生動向の状況把握 2022年第33週(8月15日-8月21日、8月23日現在) (2 ページ)

公開元URL https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/10754-2021-41-10-11-10-17-10-19.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報 発生動向の状況把握 2022年第33週(8月15日-8月21日、8月23日現在)(8/29)《国立感染症研究所》
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~31週は増加したが、第 32、33週は減少した。遅れ報告を考慮し、8月16日現在の第32週の値と比
較しても、中等症以上および重症の症例はともに微減~減少であった。直近の週では、レベルとしては、
中等症以上は1900例強、重症の症例は900 例強であった。なお、年齢群別では、中等症以上・重症の
症例ともに、15~19 歳、20~39 歳、40~59 歳、60~79 歳で減少した。また、中等症以上では、
全ての年齢群で第6波のピークレベルを下回っており、重症では、40~59 歳以外の年齢群で第6波の
ピークレベルを下回っている。ただし、直近の週は過小評価されている場合があり、前週との比較にお
いては、遅れ報告を考慮するのが重要である。
入院中の入院者数・重症患者数においては、第 26週以降はいずれも増加しており直近は高止まりであ
る。新規症例の発生から長いタイムラグが想定される死亡者数においては、第 26週から増加傾向であ
り、第 33週も増加した。また、NPO 法人日本 ECMOnet が集計する Extracorporeal Membrane
Oxygenation(ECMO)・人工呼吸器装着の開始数においては、いずれも低いレベルで推移しており、
直近の週は、人工呼吸器の開始数は減少し、ECMO の開始数も減少した。
直近の週の年齢群別新規症例報告数のレベル(各年代の人口 10 万対新規症例報告数)は、人口 10 万
対463~1771 人であった。人口当たり新規症例報告数としては、第 33 週は 20 代が 5~9 歳を上
回り最多となり、70 代が依然として最も低かった。第33週では、人口 10 万対新規症例報告数の上位
3 位は、20 代、5~9 歳、30 代、であった。なお、新規症例報告数が最も多い年代も、20 代であった。
前週比としては、第 31、32週は 1 を下回ったが、第 33 週は 1 を再び上回った。前週比は、第 29週
は1.33、第30週は1.14、第31週は0.99、第32週は0.87、第33 週は 1.09 であった。年代ごと
の前週比は、第 33 週は中央値:1.07、範囲:0.94〜1.24 倍であった。また、直近の週は過小評価さ
れる傾向があり、8 月 23 日現在の第 33 週の値と 8 月 16 日現在の第 32 週の値と比較すると、中
央値:1.12、範囲:0.98〜1.29 倍であった(5~9 歳で1を下回った)。
小児の傾向としては、0~4 歳、5~9 歳、10~14 歳(0~14 歳は、報告された全症例の16%)の人口
10 万対新規症例報告数はそれぞれ 1,407、1,578、1,421 であった。第 33 週は 15~19 歳(全症
例の 6.1%、人口 10 万対新規症例報告数は 1,424)は、0~4 歳を上回った。直近の週の遅れを考慮
した前週比は、14 歳以下では0.98~1.11で、15~19歳では1.21であった。
遅れ報告を考慮した、人口 10 万対新規症例報告数の前週差としては、第31週は、5~9 歳(-52人)、
10~14 歳(-192人)、15~19 歳(-105人)以外の年齢群で増加し(31から147人)、0~4 歳と 80
代以上の年齢群では人口10 万対100人強の増加を認めた。第32週は、全ての年齢群で微減~減少し
た(-0.4から-188人。0-4 歳、5-9 歳、10-14 歳、20 代、30 代、40 代で人口 10 万対 100 以上
の減少)。第33週は、5~9 歳以外の年齢群で微増~増加し(42から 393 人)、15~19 歳と 20 代で
は人口10 万対250人強の増加を認めた。
地域別:遅れ報告を考慮した、HER-SYS・自治体公表の前週比においては、第 29週は、全ての地域で
1を上回ったが、2 を上回った地域は、北海道のみであった。第30週も全ての地域で1を上回ったが、2
を上回った地域はなかった。第31週は、ほとんどの地域で前週比1を上回ったが、関東では自治体公表
が 0.98 で、沖縄県では HER-SYS が 0.89 であった。第32週は北海道、東北、中国、四国で1を上回
ったが(いずれも 1.3 未満)、関東、東海、近畿、沖縄県では 1 を下回った。 第33週は全ての地域で1以
上であった(いずれも 1.5未満)。
第33週の人口 10 万対新規症例報告数のレベルとしては、HER-SYS・自治体公開情報ともに、全ての
地域で850人を上回っている。北陸以西・以南の地域では人口 10 万対 1000 人を超えている。なお、
HER-SYS ベースと自治体公開情報ベースの流行曲線は、全ての地域で過去最大のピークレベルとな
っている。全症例の48~49%を関東と近畿が占めている。関東は、第 28、29週は、38~41%、第
30 週は38~39%、第 31 週は 35~38%、第 32 週は32~34%、第 33週は29~30%であっ
た。近畿は、第 28~32週は 19~20%で、第 33 週は 18~19%であった。
遅れ報告を考慮した、人口 10 万対新規症例報告数の前週差としては、第31週では、東海、中国、四国
で人口 10 万対100人強の増加であった。第32週では、四国で人口 10 万対160人強の増加があった
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