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資料2 救急隊員等の行う観察・処置等に係る検討 (3 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/post-118.html
出典情報 令和4年度救急業務のあり方に関する検討会(第1回 8/4)《総務省》
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2 救急隊員等の行う観察・処置等に係る検討
(1) 心臓病・脳卒中に関する観察・処置等の向上
① 背景
【令和元年度】
 日本循環器学会及び日本脳卒中学会より、心臓病や脳卒中が疑われる傷病者に対する救急隊における観察・処置
等について、最新の科学的知見に基づく提案がなされた。
 「救急業務のあり方に関する検討会」において本内容の検討を行い、「救急隊における観察・処置等について」(令和2
年3月27日付け消防救第83号消防庁救急企画室長通知)を発出した。
【令和3年度】
 上記提案に引き続き、日本救急医学会及び日本脳卒中学会より、脳卒中が疑われる傷病者の観察項目のうち、最も
効果的な組合せに関する科学的検証に基づく追加の提言が示された。(令和4年3月)
【令和元年度 日本循環器学会からの提言(抜粋)】
 心臓病が疑われる場合の観察項目、及び「頸静脈怒張」、「起座呼吸」、「下腿浮腫・腫脹」の詳細な観察方法
【令和元年度 日本脳卒中学会からの提言(抜粋) 】
 従来通りの病院前における評価法(※)で脳卒中が疑われる場合に加える7つの観察項目(共同偏視、半側空間無
視、失語、脈不整、構音障害、顔面麻痺、上肢麻痺)
※FAST(Face, Arm, Speech, Time)、CPSS(Cincinnati Prehospital Stroke Scale)等

⇒4項目以上満たす場合、大血管閉塞に対する機械的血栓回収療法を常時実施できる医療機関への搬送を考慮する。
脳卒中学会における
更なる検証

「救急隊における観察・処置等について」(令和2年3月27日付け消防救第83号消防庁救急企画室長通知)
 提言の内容を踏まえ、地域のメディカルコントロール協議会等の連携のもと、「救急活動におけるプ
ロトコール策定」による救急現場での実践や「救急救命士の再教育及び救急隊員の生涯教育等」
による救急隊員の能力向上について、地域の実情に応じた検討を依頼。

【令和3年度(令和4年3月末) 日本脳卒中学会からの追加の提言(抜粋)】
 救急隊が脳卒中患者を収容する時に、前回提言の7項目のうち6項目の観察を推奨する。
 検証結果(※)を地域における搬送指標として活用する。
※ 血栓回収療法の適応となる主管動脈閉塞の陰性的中率/感度、陽性的中率/特異度

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