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資料2-5 本委員会として個別検討を要する疾病(個票) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_75704.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会 指定難病検討委員会(第68回 9/1)《厚生労働省》
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起こる低酸素血症により、呼吸困難や、浮腫などの右心不全症状が出現することがある。CCHS ではヒル
シュスプルング病、自律神経機能不全(食道蠕動異常、徐脈を含む不整脈、便秘、体温調節障害、発汗異
常など)を起こし、神経腫瘍なども発症することもある。CCHS の小児では夜間の呼吸管理が不十分である
と、発達遅滞のリスクが増加する。ICAH は、無症状であっても、飲酒、睡眠薬服薬、麻酔などにより症状が
顕在化することも多い。OHS の 90%以上は閉塞性睡眠時無呼吸を呈するが、睡眠関連低換気のみの患者
も存在し、日中の過度の眠気を呈することも多い。なお、いずれの病態も夜間の睡眠呼吸障害の適切な治
療により、CCHS の自律神経機能不全以外の症状は軽減、消失することもあるので、特に適切な呼吸管理
中に、症状のみで重症度を判定することはできない。
4.治療法
難治性稀少性疾患であり、根治的治療法は確立されていない。睡眠関連低換気の程度が軽度な場合は、
睡眠時のみの治療でも対処可能であり、ICAH でごくまれに無治療で経過観察可能な時期もある。しかし、
重度の場合には、睡眠時・覚醒時共に治療が必要である。主な治療は呼吸管理である。CPAP、人工呼吸
管理(気管切開下人工呼吸管理又は非侵襲的陽圧換気(noninvasive positive pressure ventilation:NPPV))
など適切な呼吸管理を行っても、低酸素血症、右心不全などを伴う場合は、酸素投与、投薬なども必要とな
る。ただし、酸素投与による CO2 ナルコーシスに留意する。また、AHS は呼吸器感染症、麻酔、鎮静剤投与
により、肺胞低換気が急激に進行して呼吸不全の増悪を誘導することがあり、注意が必要である。
CCHS の低換気は、多くの場合、生後から永続的に人工呼吸管理を要する。適切な呼吸管理により低換
気の悪化と低酸素血症をできる限り避け、全身臓器への影響を最小限にすることが、患児の quality of life
(QOL)や予後改善において最も重要である。新生児期、乳児期発症の CCHS では気道確保が困難な事か
ら、早期から気管切開下人工呼吸管理が推奨される。終日の人工呼吸管理を要した一部の患者では、成
長に伴い、夜間睡眠時のみの使用あるいは NPPV に移行できる。CCHS に対する治療として、近年、横隔
膜ペーシングが行われるようになり、日中にも低換気がある症例への有効性が明らかになっている。また、
夜間にも使用例が増加しつつある。
5.予後
難治性稀少疾患のため正確な疫学調査は行われていないが、気管切開下人工呼吸管理、NPPV の継
続治療が適切に行われた場合、予後の改善が見られる。CCHS の場合、早期発見と適切な呼吸管理によ
り、脳・発達障害の発症予防ならびに生涯の QOL 向上が期待できる。
○ 要件の判定に必要な事項
1.患者数
AHS 全体で約 15,000 人
2.発病の機構
不明(CCHS のほとんどは PHOX2B 遺伝子変異が発病に関係する。ICAH、OHS では特定の遺伝子変異は
同定されていない。)
3.効果的な治療方法
根治的治療方法はなく、気管切開下人工呼吸療法、NPPV などによる対症療法が施行されている。
4.長期の療養
呼吸管理を含め、長期の療養が必要である。
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