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資料1 がんゲノム医療に係る取組について (25 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_71567.html
出典情報 がんゲノム医療中核拠点病院等の指定要件に関するワーキンググループ(第7回 3/13)《厚生労働省》
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標準治療終了(見込みを含む)の臨床的解釈に関する見解


がんゲノム医療中核拠点病院等連絡会議の下に設置された部会(WG)のうちの1つである診療WGにおいて、ゲノムプロファイル目的としてが
ん遺伝子パネル検査を実施する際の「標準治療終了(見込みを含む)」の臨床的解釈に関する見解が示されている。(令和7年3月14日HP掲載 )

標準治療終了(見込みを含む)の臨床的解釈に関する見解(抜粋)

(前略)
臨床の現場では、「標準治療が終了となった固形がん患者(終了が見込まれる者を含む)」および「当該検査施行後に化学療法の適応となる可能性が
高い患者」の解釈が、適切なタイミングで適切な薬剤を患者さんに届けるために、がん遺伝子パネル検査を実施する上で非常に重要である。令和元年 8
月 26 日に厚生労働省保険局医療課から発出されたがん遺伝子パネル検査に関する疑義解釈(疑義解釈資料の送付について、その 16))では、「標準治療
の終了が見込まれる者とはどのような者をさすのか」の疑義に関して、「医学的判断に基づき、主治医が標準治療の終了が見込まれると判断した者」と
されている。本見解書では、この「医学的判断」に関して、臨床で実際に患者さんに治療を行う専門家の立場からその解釈を示す。
(中略)
がん医療に関わる臨床医は、「緩和的がん薬物治療」の適応となった時点で基本的に根治が期待できないため、いずれ「標準治療の終了が見込まれる
患者」であると考えるのが一般的である。実際に、一次治療から二次治療に移行できる患者の割合は、表1に示すように多くのがん種で50%以下の場合
が多く、三次治療への移行割合は、さらに悪化し 10〜30%程度になることが報告されている(文献1〜8)。
臨床の現場では、病勢の悪化や抗がん薬による有害事象により二次治療、三次治療にたどり着かない患者を比較的高頻度に経験するが、どの患者が二
次治療、三次治療に到達可能かどうかを予見することは困難である。したがって、主治医(担当医)が、標準治療終了(見込まれる場合も含む)のタイミ
ングを適切に判断し二次治療以降につなげることが、適切ながん薬物療法を提供するためには重要である。そのためには、一次治療中に、治療効果や全
身状態、そしてがんの進展状態などを考慮し、標準治療が終了(見込まれる場合も含む)するタイミングを適切に見極めた上で、速やかにがん遺伝子パネ
ル検査を実施し、プロファイル検査に基づく治療が実施可能か、また治験などの臨床試験に参加できるかどうかをエキスパートパネル(専門家会議)で
検討することが肝要である。国内外の多くのガイドラインでも、できるだけ早い段階でがんゲノムプロファングを実施し治療薬を選択することが推奨さ
れている。
(中略)
以上より、がん遺伝子パネル検査によるプロファイル検査に基づき、効果の期待できる抗がん薬をより多くの患者に届けるとともにわが国における新
薬承認を加速し治療薬を増やすためには、局所進行や遠隔転移により切除不能とされる進行固形がんと診断された場合、主治医(担当医)が、一次治療
開始後の適切なタイミングで「標準治療終了(見込まれる場合も含む)」を臨床的に判断し、がん遺伝子パネル検査によるゲノムプロファイリング検査
を実施する必要がある。
がんゲノム医療中核拠点病院WG | 国立がん研究センター がんゲノム情報管理センター より抜粋
※ がんゲノム医療中核拠点病院等連絡会議は、「がんゲノム医療中核拠点病院等の整備について」(令和 4 年 8 月 1 日健発0801第18号厚生労働省健康局長通知)の規定に基づき、厚生労
働大臣が指定したがんゲノム医療中核拠点病院と、国立がん研究センターがんゲノム情報管理センターが協働して、 がんゲノム医療に関する診療、研究・治験の実施、新薬等の研究開発、
がんゲノム情報レポジトリーの構築等の取組の推進に向けて相互に連携を図り、がんゲノム医療の健全な発展と円滑な運営に資することを目的とする。

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