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和田委員提出資料 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67187.html
出典情報 社会保障審議会 介護保険部会(第131回 12/15)《厚生労働省》
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◆◆◆家族が適切な介護を選択するための情報提供、選択の自由さの保障

*権利 ◆
◆必要な支援




介護をする中で、認知症の人の意思の確認が困難な場合、家族が様々な決定をしていかなくてはいけな
い場面に遭遇します。家族が適切な選択をするためには、選択のための情報を提供すること、選択枝を複
数提示した上で選択の自由の保障をしていくことが必要です。

◆家族のためのケアプランの作成、それに基づいた家族への支援
家族の意見を偏見なく受け止め、個別に異なる家族の状況や困難を丁寧に把握(アセスメント・分析・
評価)した上で、支援計画(ケアプラン)には家族個別の支援項目を含めることが求められます。本人へ
の支援とは別に家族自身への支援を充実すること、家族の状況にあわせたSOSの仕組みがあることが必要
です。



4.社会全体で支え合うこと
認知症の人とともにある家族の状況を、社会は正しく理解し、社会全体でケアを担っていくことを
私たちは求めます。

*家族支援の当事者性を社会が認識し、適時適切な支援を受けられる権利



家族の権利が認知症の人の権利とともに守られていくためには、認知症の人への支援にとって家族への
支援も重要であることを社会が認識する必要があります。専門職も行政関係者も地域住民も社会の一人ひ
とりが家族の状況を理解することで、情報や支援のネットワークから取り残され社会から孤立する家族を
なくす必要があります。

◆まずは、ただ家族の話を聞くこと
◆認知症に対する偏見の払拭 正しい理解の普及

家族の思いを自らの価値観にとらわれず話を聞くことが、第一の家族支援であることを理解する必要が
あります。そして、一般市民、地域全体の認知症の正しい理解と、認知症への偏ったイメージを払拭する
ことが、市民が認知症に直面したときの備えとなり、今後につながる支援となります。
また、専門職や市民が自分事として、認知症の人の支援だけではなく、何が家族支援となるのかを理解
すること、さらにはそれを適切に実践することが求められます。

◆認知症の人と家族を社会で支え合うしくみをつくる
認知症があることに負い目を持たずに、認知症があっても今まで通り安心した暮らしを続けいくことの
できる地域をつくっていく必要があります。認知症予防や介護予防に偏重しない、認知症や障がいがあっ
ても、認知症の人も家族も社会に支えられていることを実感し、一人じゃないと思える仕組みをつくって
いく必要があります。






5.家族の経験が社会で活かされること

同じ経験をした者同士の支え合い(ピアサポート)は、社会全体としても大きな力になります。
制度だけでは足りないところを補いあえる、認知症の人や家族の経験と知恵が活かされる社会を
つくっていくことを望みます。
同じ経験をした者同士の支え合い(ピアサポート)は、社会全体としても大きな力になります。
制度だけでは足りないところを補いあえる、認知症の人や家族の経験と知恵が活かされる社会を
つくっていくことを望みます。

***経験を社会の中で活かしていく権利

認知症の人とともにある家族の経験は、専門職であっても専門性や知見とは全く異なる経験となりま
す。そのため、専門職に限らずそうした経験を社会で伝えあい、活かす場があることが重要です。
*◆ピアサポートによる支援の充実・学習の場の充実


認知症の人と接した経験がある家族や、認知症の本人同士、また家族同士など、同じ悩みを持つ者
同士が支え合う「ピアサポート」の場を、地域の中でより充実させていくことが必要です。認知症や介
護について学び合う場を全国各地に広げる必要があります。


*◆家族を介護した経験が、その後に社会に活かされる仕組みづくり(家族支援センターの設置等)
全国にピアサポートによる支援を重視した「家族支援センター」の設置を求めます。介護をしている
家族が一生懸命つくし、磨いた自分自身の介護スキルを、看取り後(介護中も)の介護経験を含めて
地域の中で活かされる仕組みをつくる必要があります。認知症とともにある経験が本人とともに家族の
人生の糧となるような支援を求めます。

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