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3 先進医療Bの総括報告書に関する評価について(別紙3-4)[1.5MB] (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00111.html
出典情報 先進医療会議(第149回 12/4)《厚生労働省》
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1)腸内細菌叢メタゲノム解析およびメタボローム解析(適格性確
認時、FMT 治療開始後 8 週時)
2)患者とドナーの関係性の部分集団解析
○試験期間:2023 年 1 月 1 日~2025 年 3 月
○目標症例数:37 例(登録症例数 36 例)
医 療 技 術 ○有効性の評価結果
の 試 験 結 FMT治療開始後8週時における寛解率は45.9%であり、帰無仮説 とし


て設定した閾値21%を上回り、A-FMT 療法の有効性が確認された
(p=0.0006)。FMT治療開始後8週時におけるMMDAIおよびMayo Score
の各サブスコア(排便回数、血便、内視鏡所見、医師による全般的
評価)についても、適格性確認時から統計学的に有意な改善が認め
られた(いずれもp < 0.0001)。主要評価項目および副次評価項目に
おいて、一貫性のある改善効果が確認された。
本研究とヒストリカルコントロールとして設定した外部対照の患者
背景については、臨床的に寛解率の低い(寛解が困難な)全大腸型
の比率が本研究に参加したA-FMT群で高い(A-FMT群24/37、レクタブ
ルプラセボ群5/39)結果であったが、A-FMT療法に優越性を認める寛
解導入効果が確認された。
○安全性の評価結果
併用抗菌薬の初回投与日からFMT治療開始後8週までの観察期間にお
いて、死亡に至った有害事象及び重篤な有害事象の発現は認められ
なかった。有害事象は56.8%(21/37例)に発現し、軽度(16例、20
件)、中等度(9例、10件)、高度(1例、1件)であった。高頻度
(10%以上)に発現した有害事象は、下痢(7/37例、18.9%)、肝機能
異常(4/37例、10.8%)であり、FMTとの因果関係は否定され、全て
回復した。FMTに起因すると判定された有害事象は発熱(1/37例、
2.7%)のみであり、高頻度に発現した有害事象(下痢1例を除く)は
全例抗菌薬に起因するものであった。高度と判定された有害事象は
腹痛1例(2.7%)のみであり、回復した。バイタルサインや臨床検査
値の推移からも、特筆すべき安全性の懸念は認められなかった。
本研究の対象患者に対するA-FMT療法の高い安全性が確認された。
○結論

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