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【資料1-1】OTC類似薬を含む薬剤自己負担の見直しの在り方について (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66319.html
出典情報 社会保障審議会 医療保険部会(第205回 11/27)《厚生労働省》
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患者団体ヒアリングにおける主な意見
○ がん患者の中には、疼痛治療のために最大量のアセトアミノフェン、ロキソニンテープ、便秘対策のために酸化マ
グネシウムも服用されている方もいる。OTC類似薬に関する議論について、経済的負担、制度面での不安も大きい。ま
た、がんの治療を続けることは社会にとっていいことなのかと悩んでいる方もいる。 (全国がん患者団体連合会)
○がんや難病の患者の中にも、OTC類似薬を日常的に、あるいは長期にわたり継続して、医療機関で使用している者が
いる。(全国がん患者団体連合会)
○ 疾患の発症はわずかな発熱、皮膚の異常、せきなどから始まることもあるが、発症数週間で亡くなる病態もあり、
1日病院に行くのが遅れていれば危ないこともある。重症化すれば、高額な薬を使用しても治らない、非可逆的な状態
になる。病院に行くか、行かないか、1日の迷いが生命を左右する。 (一般社団法人 日本難病・疾病団体協議会)
○ 自分の症状が受診すべきかを患者自身が正確に判断することは不可能。医師の診断がない医療は患者にとってリス
クであるため、初診時でも医療アクセスできる具体策の提示が必要。(一般社団法人 日本難病・疾病団体協議会)
○ アトピー性皮膚炎の場合、全身に毎日2回塗る必要があり、1回に500グラム処方されても2か月もたない。その他
バイオ製剤などや抗炎症薬も必要で、保険適用除外になれば患者の負担は相当重くなる。(日本アレルギー友の会)
○ OTC類似薬についても、例えば子どものアトピー性皮膚炎では症状をコントロールし再び悪化させないために定期
的に軟膏を使い続ける必要。保険適用除外は、一部のアレルギー疾患患者が適切な治療の継続をあきらめ症状を悪化さ
せてしまう。(日本アレルギー友の会)
○ 医療用医薬品やOTCの使用状況をドラッグストアの薬剤師や登録販売者の方が総合的に把握していない中では、飲
み合わせや相互作用に適切に対応できない。(認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML)
○ OTC類似薬を10割負担にすると患者負担が重くなりすぎる。OTC類似薬である医療用医薬品について追加負担を求め
るとしても、患者負担が重くなりすぎないように配慮が必要。(認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML)
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