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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.2版 (63 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html
出典情報 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.1版」の周知について(5/9付 事務連絡)《厚生労働省》
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 7.2 版 ●6 院内感染対策

1. 個人防護具
COVID-19 の患者(疑い患者で検体採取などの手技
を行う場合を含む)の診療ケアにあたる医療スタッフは,
接触予防策および飛沫予防策として,ゴーグル(または
フェイスシールド)
,マスク,手袋,長袖ガウン,帽子
などを着用する.気道吸引や気管挿管などエアロゾルが
発生しやすい場面においては N95 マスクの着用が推奨
される.
検査などのための患者移動は最小限とし,患者が病室
外に出る場合はサージカルマスクを着けてもらう.検体
採取時に必要な個人防護具については,表 6-2 を参照
のこと.
【解説】エアロゾルが発生しやすい状況とは,気道吸引,気管内挿管,抜管,用手換気,気管切
開と気管切開部でのチューブ交換,歯科口腔処置,非侵襲的換気,ネーザルハイフロー,生理
食塩水を用いた喀痰誘発,下気道検体採取,吸引を伴う上部消化管内視鏡などである.
表 6-2

検体採取時の個人防護具

採取する検体
鼻咽頭ぬぐい液

フェイスガード,サージカルマスク,手袋・ガウンなど

鼻腔ぬぐい液

同上(自己採取の場合,サージカルマスク,手袋)

唾液(自己採取) サージカルマスク,手袋

【参考】マスクの JIS 規格
日本ではマスクに対する公的な規格・基準は整備されていなかったことから,試験方法の標準化を図り,
一定の性能要件以上のマスクを国内で流通させる観点から,JIS *1が制定された.規定された試験方法によ
り試験を行い,捕集機能,圧力損失,安全・衛生項目等の性能要件を満たしていれば,材質,形状は限定し
ない.
今後,関係省庁と日本衛生材料工業連合会が関係する機関が連携して規格の適合性を審査し,適合したマ
スクには,同連合会が発行する認証番号等を表示することができる仕組みが運用される予定である.
*1 JIS(Japanese Industrial Standards:日本産業規格)とは,わが国の産業標準化の促進を目的とする産業標準化法
(昭和 24 年法律第 185 号)に基づき制定される任意の国家規格である.

制定された日本産業規格(JIS)の概要
表 6-2 検体採取時の個人防護具
番号

JIS T 9001

名称

フェイスガード,サージカルマスク,手袋・ガウンなど
医療用マスクおよび一般用マスクの性能要件および試験方法

概要

微小粒子や飛まつなどの体内への侵入を防御・空気中への飛散を防止することを目的とした,医療用・
同上(自己採取の場合,サージカルマスク,手袋)
一般用マスクについての規格

番号

JIS T 9002

名称

フェイスガード,サージカルマスク,手袋・ガウンなど
感染対策医療用マスクの性能要件および試験方法

概要

医療施設において感染症に罹患している患者などに対し,手術,治療または接近する医療従事者など
同上(自己採取の場合,サージカルマスク,手袋)
が使用するマスクについての規格

1. 経済産業省.マスクの日本産業規格 (JIS) が制定された(2021.6.16).
https://www.meti.go.jp/press/2021/06/20210616002/20210616002.html
2. 厚生労働省.マスクに関する日本産業規格(JIS)を制定した(2021.6.16).
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19244.html

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