バイオバンクとして、がん登録情報を保管し、利用に供することはほぼできない
ToMMoバイオバンクは、一人に紐づく多様な時系列の情報・試料を有することが最大の特徴、
個別化医療（一人ひとりに合った医療）の研究開発に、大いに利用されている
しかし、がん登録情報に関しては、
・利用申請には、利用場所、利用場所等を記載するため、データ提供を受けた研究者から利
用申請に記載されていない第三者へデータを提供することはできない。
・がん登録情報の提供は、譲渡ではなく貸与の形態なので、認められた期間が終了したら、
リンケージしたデータを廃棄しなければならない
将来の利用を目的として、リンケージを行うこと、そのデータを長期保管すること、利用者に
アクセスさせることは認められていない
企業研究者からよく寄せられる要望例
〇コホート追跡期間中に肺がんを発症した人は何人いるか？
その方々について発症前後のデータと試料を解析したい
→現在の運用では、個別の研究計画として申請し承認を受けない限り、人数すら把握できない
→事実上、がん登録情報を用いた研究は実施できない

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