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抗菌性物質製剤(メロペネム及びバンコマイシン)の原薬国産化による安定供給体制確⽴の要望書 (4 ページ)

公開元URL https://www.chemotherapy.or.jp/modules/important/index.php?content_id=33
出典情報 メロペネム、バンコマイシンの原薬国産化に関する要望書の提出について(7/4)《日本化学療法学会ほか》
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3.メロペネム、バンコマイシンの使⽤割合
メロペネム、バンコマイシンはいずれも治療困難な患者に⾼い割合で選択される薬剤であり、
他の系統の抗菌薬では代替困難である。特にメロペネムはカルバペネム系抗菌薬の中で、バン
コマイシンは抗 MRSA 治療薬の中で、共に数量シェアでは 8 割〜9 割を占めている(図 5、図
6)。当該治療薬の中で圧倒的なシェアを持つメロペネム、バンコマイシンの供給が途絶した場
合、同系統の抗菌薬で不⾜分を補うことができず、重症感染症あるいは MRSA 感染症に罹患し
た患者への適切な治療が事実上不可能になる。2019 年に発⽣したセファゾリン問題では多くの
抗菌薬が連鎖的に不⾜し医療現場に⼤きな混乱をもたらしたが、メロペネム、バンコマイシン
の供給が途絶した場合には国⺠や医療現場への影響はセファゾリン問題以上に深刻な影響が及
ぶことは明⽩である。
図 5 カルバペネム系抗菌薬におけるメロペネムの数量シェア(約 90%)
(注射剤)

図 6.抗 MRSA 薬におけるバンコマイシンの数量シェア(約 80%)
(注射剤)

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