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資料3-3 インドシアニングリーン[338KB] (7 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00042.html |
出典情報 | 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第68回 7/4)《厚生労働省》 |
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1)Near-infrared fluorescence imaging for the prevention and management of breast cancer-related
lymphedema: A systematic review.(Eur J Surg Oncol 2019; 45: 1778-86)9)
乳癌術後の上肢リンパ浮腫に対する本薬を用いたリンパ管造影法に関する 33 報(2016 例)
の論文を対象としたシステマティック・レビューであり、リンパ管静脈吻合術におけるリン
パ管造影に関する報告(17 報)に基づき、以下の内容が記載されている。
Supermicrosurgery によるリンパ管静脈吻合術の術前又は術中に行うリンパ管造影に用
いる本薬の濃度は 2.5~5.0 mg/mL、容量は 0.01~0.2 mL、投与経路は皮下投与又は皮
内投与であった。
リンパ管静脈吻合術において本薬を用いたリンパ管造影は、術中の吻合部の開存性を
管理する補助として使用でき、本薬を用いたリンパ管造影を行った患者における術後
の腕の体積は 12 カ月後で 33~61%、3 年後で 38%減少したと報告されている。
2)Indocyanine green applications in plastic surgery: A review of the literature.(J Plast Reconstr
Aesthet Surg 2017; 70: 814-27.)10)
本薬を用いた蛍光画像検査に関する総説であり、以下の内容が記載されている。
本薬を用いた蛍光画像検査の用途は、大きく分けて、①乳癌や悪性黒色腫の手術の際
のセンチネルリンパ節の同定のためのリンパ管造影、②リンパ浮腫症に対する診断と
リンパ管静脈吻合術の際のリンパ管同定のためのリンパ管造影、③遊離皮弁手術の際
の皮弁血流を見るための血管造影である。
リンパ管静脈吻合術時に本薬を用いたリンパ管造影を行うことで、潜在性の吻合不全
領域を検出することができる。
慢性リンパ浮腫患者におけるリンパ管造影では、本薬(2.5 mg/mL)は 0.1~0.3 mL で
の投与が多く報告されている。
(3)教科書等への標準的治療としての記載状況
<海外における教科書等>
1) ICG Fluorescence imaging and navigation surgery. 11)
以下の内容が記載されている。
リンパ浮腫に対する手術としてリンパ流再建法が実施されており、その中でも現在で
はリンパ管静脈吻合術が主流である。リンパ流を再建する上では、脂肪組織内の細く
透明なリンパ管を発見する必要があるが、本薬を用いたリンパ管造影法は、放射線を
使用せずにリアルタイムでリンパ管を可視化できるため、リンパ管の同定率が向上す
る。
リンパ管静脈吻合術において、本薬を用いたリンパ管造影法によるリアルタイム画像
は有用である。この際、本薬は皮内又は皮下に投与される。本薬 25 mg を 2 mL の水
で溶解し、注入時の痛みを和らげるため 2 mL の 1%キシロカインを添加して使用す
る。1 カ所あたり、皮内に 0.04 ml、皮下に 0.06 ml の合計 0.1 ml を投与する。なお、
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lymphedema: A systematic review.(Eur J Surg Oncol 2019; 45: 1778-86)9)
乳癌術後の上肢リンパ浮腫に対する本薬を用いたリンパ管造影法に関する 33 報(2016 例)
の論文を対象としたシステマティック・レビューであり、リンパ管静脈吻合術におけるリン
パ管造影に関する報告(17 報)に基づき、以下の内容が記載されている。
Supermicrosurgery によるリンパ管静脈吻合術の術前又は術中に行うリンパ管造影に用
いる本薬の濃度は 2.5~5.0 mg/mL、容量は 0.01~0.2 mL、投与経路は皮下投与又は皮
内投与であった。
リンパ管静脈吻合術において本薬を用いたリンパ管造影は、術中の吻合部の開存性を
管理する補助として使用でき、本薬を用いたリンパ管造影を行った患者における術後
の腕の体積は 12 カ月後で 33~61%、3 年後で 38%減少したと報告されている。
2)Indocyanine green applications in plastic surgery: A review of the literature.(J Plast Reconstr
Aesthet Surg 2017; 70: 814-27.)10)
本薬を用いた蛍光画像検査に関する総説であり、以下の内容が記載されている。
本薬を用いた蛍光画像検査の用途は、大きく分けて、①乳癌や悪性黒色腫の手術の際
のセンチネルリンパ節の同定のためのリンパ管造影、②リンパ浮腫症に対する診断と
リンパ管静脈吻合術の際のリンパ管同定のためのリンパ管造影、③遊離皮弁手術の際
の皮弁血流を見るための血管造影である。
リンパ管静脈吻合術時に本薬を用いたリンパ管造影を行うことで、潜在性の吻合不全
領域を検出することができる。
慢性リンパ浮腫患者におけるリンパ管造影では、本薬(2.5 mg/mL)は 0.1~0.3 mL で
の投与が多く報告されている。
(3)教科書等への標準的治療としての記載状況
<海外における教科書等>
1) ICG Fluorescence imaging and navigation surgery. 11)
以下の内容が記載されている。
リンパ浮腫に対する手術としてリンパ流再建法が実施されており、その中でも現在で
はリンパ管静脈吻合術が主流である。リンパ流を再建する上では、脂肪組織内の細く
透明なリンパ管を発見する必要があるが、本薬を用いたリンパ管造影法は、放射線を
使用せずにリアルタイムでリンパ管を可視化できるため、リンパ管の同定率が向上す
る。
リンパ管静脈吻合術において、本薬を用いたリンパ管造影法によるリアルタイム画像
は有用である。この際、本薬は皮内又は皮下に投与される。本薬 25 mg を 2 mL の水
で溶解し、注入時の痛みを和らげるため 2 mL の 1%キシロカインを添加して使用す
る。1 カ所あたり、皮内に 0.04 ml、皮下に 0.06 ml の合計 0.1 ml を投与する。なお、
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