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【資料1】第6回検討会における主な御意見について (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58633.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第7回 6/9)《厚生労働省》
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第6回検討会における主な御意見(外来・在宅医療③)
(診察時間に関する課題)
○ 精神科診療所への調査によると、診療の所要時間は、初診は30分以上60分未満が7割強で最多、再診は5分以上10分未満が約8
割。初診の診療時間が60分未満であっても差し支えないと考えられる状況としては、「紹介元から十分な情報が得られている」、
「病状等の影響により長時間の診察が御本人の負担となる」、「本人が長時間の診療を望まない」が多い。
○ 他の患者を待たせることになるのである程度時間を区切らざるを得ない状況が生じてくるが、他の職種と一緒に診察することで医
師の診察を補完する形で診療の質を担保することが行われている。多職種での診療が評価されるようになるとよい。
○ 精神科医が1人の診療所が多い中、外来精神科では、限られた時間の中で臨機応変に対応をしている。例えば、希死念慮や自殺企
図があった場合は、ほかの患者を待たせることになったとしても、時間をかけて対応している。限られた時間の中で効率的に適切で
良質な診察を心がけることが何よりも大事である。
(初診待機に関する課題)
○ 精神科診療所への調査によると、6割強の診療所では約2週間以内に初診を受けられる一方で1~2か月以上待つような診療所も
少なからずある。
○ 待機時間の問題に関しては、医療だけでなく、市町村や保健所の心理士、保健師、看護師が相談支援の中に入っていって、ある程
度情報を整理していくことが必要。依存症でも不登校でも、そういう形でまとめた上で医療受診していくと、地域支援にもなってい
くので、そういうところも評価してはどうか。アウトリーチ型の地域支援でモデルケースになっているものがあるので、そういうも
のを評価していくべき。
(夜間・休日診療、緊急時に関する課題)
○ 精神科診療所への調査によると、複数の診療所との連携による時間外対応の実施については、「そのような体制があれば協力でき
る」という回答が約3割であった。地域の精神科診療所協会で初期救急を請け負って輪番制を組んでいる事例や、輪番制には指定さ
れていないが、かかりつけ患者については状況に応じて救急車対応、夜間時間が対応を行っている事例などがある。
○ 精神科救急医療体制(輪番病院体制)の維持は課題。地域の精神科病院も診療所も高齢化していて、夜間の対応が困難となってい
る。地域貢献や診療後の時間外に対応していくためには、個人の努力よりもシステムが重要であり、精神科救急医療センターの全国
的な整備、初期救急輪番体制の確立、休日夜間の連絡先の届け出・自院患者に関する救急情報センターとの連携といった形で情報セ
ンターとの連携が必要になる。
○ 「平時からの救急」として、自殺未遂者対策、ひきこもり支援、初期救急・危機介入などに関して、受診枠を確保して、早期に対
応して重症化や緊急入院に至る事態を防ぐという取組が重要。

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