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【資料2】高額療養費制度について (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58126.html
出典情報 高額療養費制度の在り方に関する専門委員会(第1回 5/26)《厚生労働省》
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令和7年3月7日 石破総理大臣発言 抜粋(高額療養費制度見直しの実施見合わせ)

高額療養費制度の見直しに関しまして、先ほど、患者団体の皆様と面会をし、直接、その切実なお声を承ったとこ
ろであります。これまでも、御指摘を真摯に受け止めて、「多数回該当」の方の負担据え置きや、令和8年度以降の
所得区分の細分化の再検討などを行い、その点については一定の御評価を頂戴をいたしましたが、本年分の定率改定
を含め、今回の見直しについて、なお御理解を頂くには至っておりません。高額療養費が増大する中、保険料負担を
抑制するとともに、この大切なセーフティーネットを次の世代にも持続可能なものとするため、制度の見直し自体は
実施させていただきたいと、説明をいたしてまいりました。

保険者の皆様方からも、そのような御要望を改めて頂戴をいたしました。(中略)被保険者の方々の声に応えるた
めにも、御理解を頂きたかったのでありますが、患者団体の皆様方からは、「それでも受診抑制につながるおそれが
ある」と、このような御意見を頂戴をいたしました。ここに至りますまで、患者団体の皆様に御理解を頂けない理由
の一つとして、本件の検討プロセスに、「丁寧さを欠いた」との御指摘を頂いておることを、政府として、重く受け
止めねばならないと思っております。患者の皆様に御不安を与えたまま、見直しを実施することは望ましいことでは
ございません。
また、今日に至る審議の過程におきまして、立憲民主党の野田代表、委員会で質問を頂きました。日本維新の会、
公明党、衆・参の自民党からも、それぞれ御意見を頂戴をいたしました。こうしたことから、私は本年8月に予定さ
れております定率改定を含めて、見直し全体について、その実施を見合わせるという決断をいたしました。本年秋ま
でに、改めて方針を検討し、決定することといたします。

(中略)
この高額療養費制度が、患者の皆様方にとって大切な制度でありますからこそ、丁寧なプロセスを積み重ねること
で、これが持続可能なものとして、次の世代に引き継がれるように心から願い、努力をしてまいりたいと存じます。
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