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2023年度 認知症高齢者グループホームの経営状況について (2 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r7/ |
| 出典情報 | 2023年度 認知症高齢者グループホーム（GH）の経営状況について（5／9）《福祉医療機構》 |
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2025-001
福祉医療機構（以下「機構」という。）では、 （図表 1）GH の経営状況（同一施設）
認知症高齢者グループホーム
（n＝1,969）
毎年度、融資先の認知症高齢者グループホーム
指標
（以下「GH」という。）から経営状況等につい
2022
て報告をいただいている。本稿では、2023 年度
定員数
人
利用率
％
待機登録者数
人
要介護度
介護職員処遇改善加算（Ⅰ）
％
算定率
看取りの状況（体制整備率） ％
定員 1 人当たりサービス
千円
活動収益
利用者単価
円
1 月当たり利用者負担額
円
（家賃）
1 月当たり利用者負担額
円
（水道光熱費）
1 月当たり利用者負担額
円
（食費）
1 施設当たり従事者数
人
うち介護職員
人
うちその他
人
利用者 10 人当たり従事者数 人
うち介護職員
人
うちその他
人
人件費率
％
経費率
％
うち給食費率
％
うち水道光熱費率
％
うち業務委託費率
％
減価償却費率
％
サービス活動増減差額比率
％
経常増減差額比率
％
従事者 1 人当たりサービス
千円
活動収益
従事者 1 人当たり人件費
千円
赤字施設割合
％
決算に係る経営状況について分析を行った。
1
GH の経営状況
利用率は低下するも、利用者単価の上昇によ
り、サービス活動増減差額比率は横ばい
まず、GH の経営状況の経年変化を把握する
ため、2022 年度・2023 年度の 2 か年度で比較
可能なデータがあるサンプルに絞って確認して
いきたい。
2023 年度のサービス活動収益対サービス活
動増減差額比率（以下「サービス活動増減差額
比率」という。）は、2022 年度から 0.3 ポイン
ト上昇し 3.7％となった（図表 1）
。また、赤字
施設割合1をみても、縮小幅は 0.6 ポイントと経
営状況はおおむね横ばいであった。
そこで、経営状況に大きな変化がみられなか
った要因について、収益面に関する指標からみ
ていきたい。定員数は、2022 年度から変化がな
かったものの、利用率は 94.5％と 0.3 ポイント
低下した。待機登録者数をみても、0.5 人減少し
ており、全体的に利用者の確保に苦慮している
様子がうかがえる。
また、中長期的なトレンドを確認するため、
2023
差(20232022)
15.5
94.9
7.8
2.63
15.6
94.5
7.3
2.63
0.0
△ 0.3
△ 0.5
94.3
94.5
0.2
54.2
56.3
2.1
4,751
4,782
31
13,723
13,824
102
46,532
46,826
294
15,185
15,755
571
39,599
40,382
783
13.0
11.2
1.8
8.84
7.63
1.21
69.2
22.5
6.4
4.5
2.4
4.4
3.4
3.8
13.0
11.2
1.8
8.80
7.61
1.19
69.4
22.2
6.5
4.0
2.4
4.3
3.7
4.1
△ 0.1
△ 0.0
△ 0.0
△ 0.04
△ 0.02
△ 0.02
5,666
5,747
80
3,920
35.6
3,986
35.0
67
△ 0.6
0.00
0.2
△ 0.4
0.1
△ 0.6
0.1
△ 0.1
0.3
0.3
（図表 2）利用率および待機登録者数の推移
（5 か年度同一施設）
直近 5 か年度の利用率および待機登録者数の推
利用率（％）
待機登録者数（人）
99.0
移をみると、いずれも低下傾向にあることがわ
11.0
10.1
98.0
かる（図表 2）。GH の受給者数は年々増加2して
（n＝1,023）
10.5
9.7
10.0
9.3
9.5
97.0
いるものの、有料老人ホームを含めて競合先と
8.5
8.5
96.0
なり得る施設が増えていることもあり、地域に
95.0
9.0
8.5
96.1
96.2
8.0
7.5
よっては利用率等の逓減につながっていると考
94.7
94.0
えられる。
95.0
7.0
94.7
93.0
一方、利用者 1 人 1 日当たりサービス活動収
6.5
6.0
2019
2020
2021
2022
2023
1 経常増減差額が 0 円未満を赤字とした
2 厚生労働省「第 221 回社会保障審議会介護給付費分科会【資料 4】
」https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001131790.pdf
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2
福祉医療機構（以下「機構」という。）では、 （図表 1）GH の経営状況（同一施設）
認知症高齢者グループホーム
（n＝1,969）
毎年度、融資先の認知症高齢者グループホーム
指標
（以下「GH」という。）から経営状況等につい
2022
て報告をいただいている。本稿では、2023 年度
定員数
人
利用率
％
待機登録者数
人
要介護度
介護職員処遇改善加算（Ⅰ）
％
算定率
看取りの状況（体制整備率） ％
定員 1 人当たりサービス
千円
活動収益
利用者単価
円
1 月当たり利用者負担額
円
（家賃）
1 月当たり利用者負担額
円
（水道光熱費）
1 月当たり利用者負担額
円
（食費）
1 施設当たり従事者数
人
うち介護職員
人
うちその他
人
利用者 10 人当たり従事者数 人
うち介護職員
人
うちその他
人
人件費率
％
経費率
％
うち給食費率
％
うち水道光熱費率
％
うち業務委託費率
％
減価償却費率
％
サービス活動増減差額比率
％
経常増減差額比率
％
従事者 1 人当たりサービス
千円
活動収益
従事者 1 人当たり人件費
千円
赤字施設割合
％
決算に係る経営状況について分析を行った。
1
GH の経営状況
利用率は低下するも、利用者単価の上昇によ
り、サービス活動増減差額比率は横ばい
まず、GH の経営状況の経年変化を把握する
ため、2022 年度・2023 年度の 2 か年度で比較
可能なデータがあるサンプルに絞って確認して
いきたい。
2023 年度のサービス活動収益対サービス活
動増減差額比率（以下「サービス活動増減差額
比率」という。）は、2022 年度から 0.3 ポイン
ト上昇し 3.7％となった（図表 1）
。また、赤字
施設割合1をみても、縮小幅は 0.6 ポイントと経
営状況はおおむね横ばいであった。
そこで、経営状況に大きな変化がみられなか
った要因について、収益面に関する指標からみ
ていきたい。定員数は、2022 年度から変化がな
かったものの、利用率は 94.5％と 0.3 ポイント
低下した。待機登録者数をみても、0.5 人減少し
ており、全体的に利用者の確保に苦慮している
様子がうかがえる。
また、中長期的なトレンドを確認するため、
2023
差(20232022)
15.5
94.9
7.8
2.63
15.6
94.5
7.3
2.63
0.0
△ 0.3
△ 0.5
94.3
94.5
0.2
54.2
56.3
2.1
4,751
4,782
31
13,723
13,824
102
46,532
46,826
294
15,185
15,755
571
39,599
40,382
783
13.0
11.2
1.8
8.84
7.63
1.21
69.2
22.5
6.4
4.5
2.4
4.4
3.4
3.8
13.0
11.2
1.8
8.80
7.61
1.19
69.4
22.2
6.5
4.0
2.4
4.3
3.7
4.1
△ 0.1
△ 0.0
△ 0.0
△ 0.04
△ 0.02
△ 0.02
5,666
5,747
80
3,920
35.6
3,986
35.0
67
△ 0.6
0.00
0.2
△ 0.4
0.1
△ 0.6
0.1
△ 0.1
0.3
0.3
（図表 2）利用率および待機登録者数の推移
（5 か年度同一施設）
直近 5 か年度の利用率および待機登録者数の推
利用率（％）
待機登録者数（人）
99.0
移をみると、いずれも低下傾向にあることがわ
11.0
10.1
98.0
かる（図表 2）。GH の受給者数は年々増加2して
（n＝1,023）
10.5
9.7
10.0
9.3
9.5
97.0
いるものの、有料老人ホームを含めて競合先と
8.5
8.5
96.0
なり得る施設が増えていることもあり、地域に
95.0
9.0
8.5
96.1
96.2
8.0
7.5
よっては利用率等の逓減につながっていると考
94.7
94.0
えられる。
95.0
7.0
94.7
93.0
一方、利用者 1 人 1 日当たりサービス活動収
6.5
6.0
2019
2020
2021
2022
2023
1 経常増減差額が 0 円未満を赤字とした
2 厚生労働省「第 221 回社会保障審議会介護給付費分科会【資料 4】
」https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001131790.pdf
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