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資料3-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[444KB] (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38901.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和5年度第3回 3/22)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

出典

概要

救命用アルブミン治療薬製造のための英国からの血漿の使用禁止が解除され
た。最近まで、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)の蔓延に対する安全性
の予防措置として、血漿由来医薬品の製造に対し英国から提供された血漿を
GOV.UKホームページ. 使用することが禁止されていた。2020年、別の種類の血漿由来医薬品である免
https://www.gov.uk/go 疫グロブリンの製造に対し、英国産血漿の使用禁止が解除された。英MHRAは
vernment/news/ban- 現在、エビデンスのさらなるレビューを受けて、Commission on Human
異型クロイツフェ lifted-on-use-of-uk- Medicinesも英国からのalbuminを用いた患者の治療禁止を解除するよう勧告し
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ルト・ヤコブ病
plasma-toたことを確認することが可能である。血液及び血液成分の収集を許可されたす
manufacture-lifeべての組織、及び血漿由来医薬品の製造業者は、leucodepletion(白血球の除
saving-albumin去)、高リスクのドナーの延期及びドナーと患者間の提供を追跡する機能など、
treatments
免疫グロブリン製造に採用されたものと同様の確固たる安全性基準及びリスク
の軽減措置を順守し続けなければならない。1999年にleucodepletionが導入さ
れて以降、vCJDの輸血感染、及びvCJDの報告はないことなどについて記載さ
れている。

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異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20230520.8710163

問題点:米国のウシ1頭において非定型の牛海綿状脳症(BSE)L型が確認され
た。【概要】米国における非定型BSEに関する情報。米国農務省(USDA)は、サ
ウスカロライナ州のと畜場の約5歳以上の食肉用ウシ1頭におけるBSEの非定
型症例を発表した。本症例は米国で確認された7例目のBSEである。当該ウシ
はと畜場チャネルに入ることはなく、米国内の食料供給及びヒトの健康に危害
を及ぼすこともなかった。米国のBSEのリスクはごくわずかであることから、本調
査結果による貿易への影響は予想されていない。USDA動植物衛生検査局
(APHIS)の国立獣医サービス研究所は、当該ウシが非定型L型BSEに対し陽性
であることを確認した。当該ウシはAPHISがと畜に適さないと判断したウシの定
期的監視の一環として検査された。当該ウシに装着した高周波識別タグはテネ
シー州のウシ集団と関連付けられている。APHIS及びサウスカロライナ州ならび
にテネシー州の獣医当局は、現在進行中の調査の間により多くの情報を収集し
ている。

異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20230524.8710224

問題点:米国のウシ1頭において非定型のL型BSEが確認された。【概要】米国
における非定型BSEに関する情報。米国のBSEの標的サーベイランスプログラ
ムの一環として、9歳のウシ1頭で非定型BSEの症例が確認された。この非定型
BSE症例はL型に分類された。25年以上のサーベイランス中に米国で検出され
た6つの国内症例はすべて非定型症例であった。当該ウシはいかなる食料供給
チャネルにも入らなかったため、ヒトの健康に危険を及ぼすことはなかった。特
定危険部位の除去及び反芻動物から反芻動物への飼料規制は引き続き効果
的に適用されている。国内での規制措置として、死体・副産物・廃棄物の公的
処理、スクリーニング、トレーサビリティが適用された。

24 細菌感染

Antibiotics.
12(2023)792

ウマは多剤耐性菌の貯蔵庫と考えられており、環境を介して、場合によっては
人間にも多剤耐性菌が広がる可能性がある。ウマの微生物叢の研究は徐々に
進んでいるが、多くは消化管微生物叢の研究である。口腔微生物叢の研究は
少ないが、動物咬傷は重度の感染症に移行する可能性があり、公衆衛生上の
問題である。また、抗菌薬耐性は現代の差し迫った健康問題の一つであるが、
ウマの医療においてはウマ専用の抗菌薬がないこと、一部の飼い主による誤っ
た抗菌薬の無差別投与などの問題がある。抗菌薬耐性の進化を追跡し、制御
手段の更新に貢献し、これらの薬剤の臨床使用を最適化するために、ウマの微
生物叢に関するより多くの研究が必要である。本研究では、健康なウマの口腔
グラム陰性菌微生物叢の特性評価を行い、One Healthアプローチで抗菌薬感
受性プロファイルを評価することを目的とした。2022年7-12月にポルトガルの
様々な地域で行われた定期的な口腔検査で、あらゆる種類の全身性疾患や口
腔疾患がなく、過去6か月間に全身性・局所抗菌薬療法を受けていない、様々
な品種と年齢のウマ30頭(3-23歳、6品種、雌14頭と雄16頭)を選び、歯肉下腔
試料と歯肉縁試料を採取した。試料からグラム陰性菌を培養し、8系統27種の
抗菌薬に対する感受性を試験した。55株のグラム陰性分離株が同定され、
89.5%が人獣共通感染症の可能性があった(大腸菌、肺炎桿菌など)。62%は
ヒトに影響を及ぼし、環境中(土壌、水、植物)にも存在していた。48株(96%)は
多剤耐性であり、表現型耐性はマクロライド系(81.8%)、β-ラクタム系
(55.4%)、キノロン系(50%)に対して高く、スルホンアミド系(27.3%)、テトラサ
イクリン系、アンフェニコール系(ともに30.9%)に対して低かった。全体では、分
離株の51.5%がカルバペネム系に耐性を示した。本研究は、ウマの口腔共生微
生物叢とその感受性プロファイルに関する最初の報告で、カルバペネム耐性が
初めて確認された。ウマの口腔共生微生物叢には人獣共通感染性・潜在的病
原性株が含まれており、唾液が潜在的媒介物であることが示され、咬傷が公衆
衛生上の懸念であるという概念が確認された。ウマは人間、他の動物、多くの
異なる環境と密接な接触を持ち、競技などのため輸送されることも多く多剤耐
性の運搬者となり得るため、多剤耐性の監視において重要な役割を持つ。

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